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入学試験④


「めんどくせぇ。」


なんで俺が実技試験の担当なんかしなきゃなんねーんだよ。

今日何度目かわからないため息を吐く。


「柊 叶奏」


何人目かわかんねぇ奴の名前を呼ぶ。


叶「はい。」

男にしては高めのアルトボイス…?って感じの綺麗な声が響く。


無表情でそいつが入ってきた。

今までで一番綺麗でかわいくて…ここ男子魔法学園だよな…?


「名前と属性、魔力量を言え。」


そいつは戸惑ったように


さっきと変わらぬ声で「…ぁあ、えっと柊 叶奏、時と光属性で魔力量4…3000です。」…。


ついびっくりしてしまう。もし本当なら余裕でSクラスだ。


「2属性持ち、それも光と時、魔力量3000ってランク4…嘘じゃねぇだろうな?」


顔色をうかがいながら聞く。



「…本当ですけど、なんですか。」


…ちっ、嘘か。

俺は嘘に敏感だ、いくら無表情でもわかるんだよ。


「一応これ触れ、お前みたいに受かるために嘘つく奴を見分けるために最初に質問することになってんだよ。」

実際これまで何人も嘘ついたやつがいた。


まぁ、最初から調べないのは受かることに目が眩んで

自分の実力を大きく言うような奴はいらねぇからなんだけどな。


魔法石を見ると

【3000~時・光~】


は?どうして…



叶「せんせ?大丈夫ですか?」


いつの間にか近づいて顔を覗き込まれていた。

きょとんとした目と目が合う…、


「っっ・・・!!ぁ、あぁ。」


とりあえず光属性なら治癒魔法…


焦って思いっきりナイフで手首を切る、いてぇ、深すぎた


「え、!?何してんの!?」

今までさほど表情の変わらなかった奴を慌てさせられたことに、なぜかうれしく感じる。


にしてもまじで痛かった…

ん?

痛かった?

…は?治ってる…

「…お前、発動時間…無暗唱…。」

口が勝手に動く、


叶「…何してるんですか?いきなり」

無表情で聞いてくる。

いや、お前規格外すぎだろ。

「…力を試すのに傷つくんのが一番早いんだよ。とりあえず、お前合格だから。次の奴いるし部屋でろ。」

とりあえず、参ったわ。


「俺が…俺がもし光属性をしっかり使えなかったら?それに、傷は治っても痛かったことに変わりはない。」


部屋から追い出そうとしたら無表情で言ってくる。

それって…俺の心配してくれてるんだよな…?


「…失礼します。」


しゅぱっ


答えも待たずにいきなり消える。


ヒイラギ 叶奏カナデか…」


俺が真実と嘘を初めて間違えた相手、

規格外の存在…。





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