14/18
寮①
あれから5分、理事長室に行く前まで上機嫌だった颯が今度はイライラしている。
「…あのさ、手、いつまで握ってんだよ?」
今まで誰にも会わなかったから良いけど
見られたら恥ずかしくて死ねる…。
あと、いてぇ‥‥泣
颯「‥‥嫌??」
少し落ち込んだ様な声音で聞いてくる。どうしたんだこいつ。
「嫌じゃねぇけど痛い!!」
あー、俺ダサい‥‥。
颯「嫌じゃないならいいや~♬*゜」
何ですか、いきなり上機嫌?、気まぐれな奴。
「これ、どこ向かってんだよ?」
ここまでの疑問をぶつける。
颯「寮に決まってるじゃん」
へぇー‥‥。
って‥‥
「なんで分かるんだよ、寮の場所。」
颯「さっき聞こえた。」
あぁ、こいつ耳めっちゃ良いんだったよな。
いいよなぁ‥‥。
でも、それだった理事長室の場所も分かってただろ。




