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新たな友人

「王ネギ。王ネギ?玉ねぎの中の王ってこと?パタス。ヌラ…。いや、わかんないんですけど…。」


そこから、主人が戻ってくるまで様々な苗を見ていた。王ネギ、パタス、ヌラ、ショウコン…。どうにか考えればわかるものがあるが、1つ。どれだけ考えてもわからないものが1つあった。


『カミクサ』


自分の知っている野菜と照らし合わせても、一致する野菜は見つからなかった。見た目は、一本の葉のない芽が生えていた。ぱっと見、雑草のように見えるが売られている時点で、なんらかの野菜なのだろう。


そんなことを考えていると、裏から主人が戻ってきた。


「土の診断が終わりましたよ。これ、普通の土の栄養素を5とするなら、凱人さんの持ってきた土は10くらいの栄養があるんですよ。


それに、私もこの土に苗埋めてみたんですけど、5分ほどで蕾が出来たんですよ。それでその後に土の栄養素を調べてみたんですけど、殆ど変わってなかったんですよね。


「そうなんですか?」


「はい。多分ですけど、この土って栄養素がとてつもなく多いのと、土全体から必要な分だけ苗に送られるからだと思うんですよね。この土もう少し預かってもいいですかね?一様もう少し調べてみたいので。」


「えぇ、いいですよ。調べていただけることはありがたいですから。」


「そう言えば、どの苗買うか決めました?」


「えぇっと、これとこれとこれで…。あと、このカミクサってなんですか?」


「はい、この3つですね。それで、カミクサですか?あいにくそれ私にもわからないんですよね。闇市に行ったとき、気になったから買ったんですけど、調べてみたけどわかんなかったんですよね。私どれだけしらべてもわからなかったんで、譲りましょうか?」


「逆にいいんですか?結構貴重なものだと思うんですけど。」


「まぁ、いですよ。さっきも言いましたが、これもなにかの縁ですから。それと凱人さんって何歳なんですか?すっごい丁寧な敬語なんで。」


「私ですか、4…。」


40歳と言いそうになり、咄嗟に口を閉じた。さすがに、この体で40歳というのはおかしいだろう。そして、この世界に来たときに確認した自分の年齢を伝えた。


「私は今、25歳ですね。」


「やっぱり、私たちタメじゃないですか。敬語なくていいですよ。私もそっちのほうが楽ですし。」


「そうですか…。いや、そうか。分かった。貴重な同年代だしな。」


「いいね。敬語ない方がいいよ。そっちのほうが似合ってる。」


「あぁ。ありがとな。さっきまで敬語だったから、少し慣れないがまぁ、これも良い機会か。それとご主人、名前を聞いてもいいか?」


「あぁ、そうだったね。私の名前は戸倉璃(とくらあき)だよ。よろしくね。」


「わかった。璃だな。また野菜の苗とか買いに来るときに来るからそんときよろしくな。」


「わかった。じゃあね凱人。」


そう挨拶を交わし、家へと戻った。


家に入り、買った苗を机のうえに並べ何から育てるか考えていた。


買った野菜の苗は、王ネギ、トマネ、ノスビ、それとカミクサ。


気になっていたカミクサを育てるのは大前提として、追加でもう一つ育てようと思っていた。そのもう一つを決めあぐねていた。


もともと育てていた、キョベツ、ジョガイモ、ホスパラガス。それと相性の良いものを育てようと思い、ジョガイモと相性の良さそうな王ネギを育てることに決め、苗を持って畑へと向かった。


カミクサはどのような植物なのかわかっていないので、他の野菜と30cmほど間隔を開けて植えた。


「カミクサは結局何が映えてくるんですかね。王ネギは想像がつくからいいですけど。」


そうして、カミクサと王ネギを植え、家へと戻った。その後、食事を終え刀の制作に励んだ。


刀を2本ほど作り上げた頃には、すでに日が昇り始めていた。


「もう日が昇ってますね。一様野菜見に行きますかね。」


そうして、畑に向かうと王ネギはすでに花が開いていた。しかし、カミクサは植えたときからなんの変わりようもなかった。


「カミクサは変わってませんね。そういう野菜なんでしょうか。それとも、普通の野菜の何倍もの栄養素や期間が必要なのか。まぁ、わからないですから気長に待つことにしましょうかね。」


カミクサと王ネギに水をやり家に戻った。


「やはり、朝の早い時間はいいですね。」


椅子に座り、コーヒーを飲みながら窓の外に輝く朝日を見ていると、ふと朧の言っていたことを思い出した。


「今って、最高品質の刀って何本あるんでしょうね。」


そう思い、ステータスボードのアイテム欄から刀の本数を確認した。


「えぇっと、最高品質の刀は、まだ2本しかないですね。」


大半の刀はレベルで表すと7がほとんどだった。品質関係ない本数だと、すでに50本を超えていた。


「最高品質ってやっぱりそう何本も作れないですね。やっぱり、制作時間なんですかね。」


最高品質の刀を作るために必要そうな工程をいくつか紙にまとめた。


「制作時間、使用物質、制作工程の丁寧さ、他にもなにかあるかもしれませんが思いつきませんね。とりあえず、試せるものから試していきましょうかね。」


最初は制作時間の変更から始めるため、十分な食事と睡眠を取った。


「十分な食事は取った。睡眠もきちんと8時間取った。よし!」


そうして、頬を叩き目を覚まして、刀の制作を始めた。

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