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天上の龍

「雷華くん!待って、私もついてく!」


「あぁ。そうか。いいぞ。」


修行へと向かう雷華について行き、就業場所に向きながら話をしていた。


「あ、そうそう。雷華くん。天上の龍ってどのくらい強いの?」


「まあ、気になるだろうな。ええと、そうだな。俺の説明だとわかりにくいだろうし、水樹。説明してくれ。」


そう、雷華が水樹に頼むと、意気揚々に説明を始めた。


「いいよ〜。まず、天上の龍(カンナカムイ)がボスのダンジョンは、ランクSSでほぼランクSS+と大差はないんだ。そのダンジョン名は〈夕闇〉。日本屈指の難易度のダンジョンなんだ。


その要因はこのダンジョンの特性にあるんだ。それは、〈魔術無効〉。初級魔術から上級魔術、禁忌魔術に至るまで、全てが使えないんだ。だから物理特化の冒険者でないとまずクリアできないんだよ。」


「そんなダンジョンがあるんだ。」


この世界のダンジョンには、〈魔術無効〉のような特性を持った場所がいくつかある。〈魔術無効〉とは真逆の〈物理無効〉や、空中富裕が必須となる空中ダンジョンなどがある。


〈魔術無効〉だからといって、すべての魔法が使えなくなるというわけではない。付与魔法に位置する身体強化魔法といった自分に留めるような魔法であれば使用することができる。


特性を持ったダンジョンには、ダンジョン全体に何かしらの妨害がされている。


〈魔術無効〉の特性であれば、体外へと魔力を放出することへの妨害魔法が広がっていたり、ダンジョンに存在する魔物すべてが〈魔術無効〉という特性を持っていたりする。


ダンジョンにおける補足をし、もとの話題へと戻った。


「それで、〈夕闇〉のことだけど、このダンッジョンも例になく魔術の使用ができない。それに加え、魔物は多少の物理耐性も持っているんだ。並の冒険者では、文字通り刃が通らないんだ〜。どう?雷華?こんな感じでいい?」


「あぁ。すまんな水樹、ありがとう。それでだ、この話を聞いてボスはどれくらい強いと思う?翠?」


「え!?私?うぅ~ん…。そうだな、超絶強いとか?」


「いや、まぁ間違ってはないけどな。まぁ、いいか。簡潔に言えば、翠の言う通り超絶強い。


まず、高すぎる物理耐性、魔術無効、状態異常無効、ダメージ吸収、ダメージ反転、透明化(インビジブル)、龍人化、眷属召喚というような自分を守るための能力がある。


それに加え、根源魔術、禁術、呪術、龍人化使用によって剣術も使ってくるんだ。」


雷華の説明を聞き、全員が言葉を失った。翠と水樹は冒険者を長い期間続けていたため、強い魔物というものを知っていたが、それとは比にならない力を持っていることに驚いていた。


渚沙は、最近ソードゴブリンを倒したばかりだと言うのに、1つ2つ次元の違う魔物の情報を知り、脳がショートしそうになった。


「いやいやいや。嘘でしょ?なにそれチートじゃん。」


「そうだろ渚沙。この話を聞いて、実力があったとして倒しに行こうと思うか?」


そう問いかけられた三人は勢いよく首を横へ振った。


「俺もあのダンジョンをクリアしたっていうのは知ってたんだが…。まさか、カウンターで一撃とは思わなかった。そんな技をもし勝てれば教えてくれるっていうんだ。頑張るしかないだろう?」


そう言い終えると、雷華は修行へとダンジョンへと潜り、渚沙たちは雷華が戻ってきたとき用の食事の準備を始めた。


それと同時にラヴィスは学園長からの依頼であったダンジョン調査へと、凱人の家の離れた場所にある凱人も気づいていなかったダンジョンへと向かった。


一方その頃凱人は、ある問題に直面し頭を悩ましていた。

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