待つものは決闘か
遅くなりました
PM2時30分
W区第二埠頭では2人の男が対峙していた。
「来たぞ…榊原」
「待ちわびたぞ…赤道」
マフィア時代の時の元相棒と…これからお互いに殺し合う。
…オロチでは昔からどちらが勝つか全く読めない。夢の対決カードだ。
この2人のような異能者を目指すためにオロチに来た人間も少なくない。
「…始めるか」
「そうだな…」
玲は上のTシャツを脱ぎ捨てる。
鍛え上げられた肉体が露わになっていた。
肩にナイフで傷をつけ、血液を展開。
対する榊原も既に銃による武装を完成させていた。
「…行くぞ」
「…来い!」
榊原が一斉に銃を掃射する。
玲は既に付けられていた腕に沿った傷口から血液を展開し、防御。
「(このままだと防戦一方…攻めに転じないと!)」
玲は背中の血液を榊原に向かって射出する。
榊原はそれを右に飛んで回避する。
「もらった!」
血液が直角に曲がり、榊原を襲う。
「チィ!」
榊原は銃を自分の前に集結させて防御。
「これは…どうだ!」
榊原は銃を玲の周りに展開し、乱射。
玲は腕の血液でそれを防御しながら、肩の血液で榊原を攻撃する。
榊原はそれを避けながら、自分の後ろの銃も乱射していく。
鮮血の(ブラッド)死神
赤道玲のマフィア時代の異名である。
天性の能力の才能と冷酷さからそう呼ばれた。
現在の玲はまさに、その異名で恐れられた時代の姿そのものだった
一部の血液で防御を行い、残りの血液を攻撃にあてた。
まさに攻防一体。
「やるなぁ…赤道!また腕を上げたか!」
「そっちこそ、回避しながらの攻撃なんて、いつ身につけた?」
玲は銃弾を防ぎながら、榊原の方に駆けていく。
「オラオラオラオラ!」
榊原が銃を乱射していく…が届かない
「そらよ!」
腕の真紅の刃が、榊原の頭上にあるライフル銃を全て両断した…
「…見事」
榊原はホルスターから銃を抜き、玲の腹を狙う
「そっちこそな」
玲もまた、同じ行動を取っていた
「…赤道さん」
埠頭の倉庫入口から見守っていたのは、蓮馬だった
「いいな?」
「…はい」
「決着が着くまで、外で黙って見てろ」
「決着だな…榊原」
「悪くない闘いだったぞ…赤道」
「さよならだな」
「あぁ」
バァン!
倉庫内に銃声が響く
向かい合っていた二人が同時に倒れた
鮮血が飛び散る
蓮馬はその光景を見て、一瞬目を疑った。
しかし、目の前にあるのは、血溜りに倒れる二人の男
「あぁ…あぁー!」
蓮馬は絶望した…目の前の現実に。
涙した。目の前の光景に。
赤道玲はマフィアによって殺された…
まだ望みはあるかもしれない。淡い期待を込めて、再び、倉庫内を見る。
…すると
(なんだ?あの白い服の男は…)
白い服の男は玲の死体を漁っている様だった
(捕まえなきゃ!)
蓮馬が倉庫内に突入しようとしたその時、男は玲の死体から逃げていく。
男は見事に蓮馬に激突した。
「何でここにいるんだ!お前は」
蓮馬が男に尋問する。
「あっ…あの死体がき、急に動いたんだぁ!」
男は大分焦っているようだった。
「死体じゃねぇよ」
そこに立っていたのは玲と榊原だった。
「赤道さん!なんで?」
「こいつおびき寄せるために仕組んだ」
「でも、出血は?」
「血糊」
「あぁー…じゃないですよ!なんで、それにオロチが協力してるんですか!」
「…こいつらが…神話生物を生み出すウィルスを作っている可能性がある」
「それは納得です…こいつどうします?」
「尋問する。そして…吐かせる」
男は既に玲の血液によって拘束されていた。
「さて、お前何者だ。何故オロチに蓮馬を連れてくるよう依頼した」
「!?でも、オロチの首領は…裏で関わった組織はいないって!」
「神話生物は人類の脅威だ…自分達が生きるために排除すべき存在。首領はそう考えていた。だから、ウィルスの出どころを調べていた。だが、その真実はすぐに見つかった…こいつらだ。首領は、自分のしていた行為を恥じたのかもな…少なくとも、あの人はまともな人間だ」
「…人に嘘をつく事で自分を騙していたってことですか…」
「まぁな…さて無駄話はここまでにして、本題にはいろーう…お前ら何者だ」
さあさあ新しいシナリオが次回からスタートします!




