交渉
首領の登場です
「…分かりました応じましょう」
目の前の人物に対して、玲はこう言った。
「賢い判断をしてくれて助かるよさすがは赤道君だ」
「…何の用ですか」
「黒崎蓮馬を大人しく譲って欲しいと思ってね」
「…どうするつもりです」
「人類の発展のために使う」
「嘘をつかないでください」
玲は、その言葉だけで、マフィアの要求を断ってみせた。
「なぜ嘘と言える」
「人類の発展のために使うなら、最初からこうすればよかった。でもアンタはそれをしなかった」
「正解だよ赤道君」
「多分蓮馬を他の組織から連れてこいと依頼されたか…消失した世代に何かあるか」
「それも正解だ」
…玲は元マフィアだ。
だから、マフィアが他の組織から依頼されて動くのも知っていた。
「しかし、半分今のは間違っているよ?」
「え?」
「前者は不正解だ。後者が正解」
「マジかよ…」
「もう一度言う。黒崎蓮馬を大人しく渡せ。さもなければ、探偵社との全面戦争も辞さない」
「…何勝手に話進めてるんですか?」
「ん?」
「敦が打った注射の正体…後、アンタの異能は単純故に強力過ぎる」
「敦が打った注射の正体は…知らない」
「なっ?!」
蓮馬は首領が嘘をついているとしか思えなかった。
「少なくとも、能力が暴走する薬なんて、仕入れた覚えはない。」
「…敦が別の組織に取り込まれていた可能性は」
「あるかもしれん。アイツは仕事をまともにこなさなかった」
「消失した世代に何がある!」
玲は急に声を張り上げた。
「真実を知ったものは、神が一つ!願いを叶えると言われている」
「…そんなくだらないことに、我々を巻き込むつもりですか」
「答えを聞こう…渡すか…渡さないか」
「渡しません」
即答だった…
「敦はどうするつもりです?」
「放置してれば、別の組織とやらに帰るだろ」
「…ですね」
「決闘はいつにする」
「俺はいつでも」
「2日後のこの時間でどうだ」
首領は腕時計を指さす
時間は午後2時30分を差していた
「分かりました。その時間にW区の第二埠頭で」
ウロボロス抗争編もクライマックスです
次回「待つものは決闘か」




