トイレと変態と班と自慢とチョップ
「ここよ」
「うわー、でっけぇー!!ってどこ?」
「ここは成仏専門会社。ゴー・トゥ・ヘブンよ。」
そう。ここがわたしの職場。中に入ると可愛い女の子やイケメンの男の子、年配の人もいる。ここは老若男女問わずの会社なのだ。
エレベーターに乗りわたしの班の部屋へ向かう。ここは人が多くて沢山の班がある。そしてその班は半年の成績で分けられる。わたしはその中でも一番の班の一員であり、自慢…じゃなくて誇りだった。
「こんにちは。」
と言いながらわたしがドアを開ける。
「おお!!ユリちゃん!!会いたかったよー!!」
この人はマコトさん。男性陣の中で一番うるさく、一番変態。よく地獄行かなかったといつも思う。あぁ、マコトさんが言っていたユリってわたしのこと。わたしはユリって名前なんだけどアキラ君には言ってなかった。てか言うの忘れてた。てかアキラ君、やけに静かだな。
「あの…」
アキラ君が5分ぶりに喋った。が、声が震えていた。
「あのー…トイレどこっすか?」
「はっ?」
思わずマヌケな声を出してしまった。
「だって最後にトイレ行ったのかなり前っていうか、死ぬ前だったし…てか死んでもトイレって必要なんだね…」
「分かったから!!そこの角右に曲がってすぐだから。用を足したらここに来るのよ。」
「はーい!!」
アキラ君はダッシュでトイレに向かった。 わたしの隣にマコトさんが来た。
「誰あれ?」
「わたしが成仏出来なかった強敵です。」
「うそでしょ!?ユリちゃんでも無理って…あぁ。だからか」
「えぇ。彼にここで働いてもらおうかと思ってます。」
わたしはそう答えると、近くソファーに腰掛けた。
「そういえばユリちゃんが入ってきたとき…」
と言いながらマコトさんがわたしの隣に座ろうとしたが、誰がマコトをチョップした。
「アホか。」
「痛った!!」
マコトさんをチョップしたのはエリナさんだった。エリナさんはこの班の副班長でスタイル抜群。そしてわたしとアキラ君と同じような存在。
「ちょっと痛いんですけどー」
「お前がデリカシーの欠片もないからだろ。それよりユリ。」
「はい?」
「来ましたぜ!!」
アキラが部屋に入ってきた。
「うるさい!!早くこっちに来なさい!!」
あ、エリナさんとの話が…と思ったがすでにエリナさんは出掛けていた。
仕方ない。そろそろ…
「これからあなたにこの世界の話とこの職業について説明します。」
「はぁ!?」




