第3話「異形の侵入」―崩壊の始まり―
夜。
灯りが揺れている。
食卓には料理が並び、湯気が立ち上る。
肉の焼ける匂い、パンの香り、甘い菓子の匂いが混ざり合い、室内の空気を満たしていた。
中央にはケーキが置かれ、十五本の火がわずかに揺れている。
十五歳。
大人になるには、まだ遠い。
けれど、子どものままでもいられない。
いつか、
この家を出る日が来るのだろう。
《機関》の戦士のように、
誰かを守るために剣を振るう日が。
その時、
ちゃんと胸を張って父の娘だと言えるように。
強くなりたい。
そう思いながら、
リュシアは揺れる火を見つめていた。
「おめでとう」
ユリウスが静かに言う。
「おめでとー!」
リィナの声は弾んでいた。
少女は小さく頷き、揺れる火を見つめる。
そこにある光は弱く、しかし確かに温かく、指先に触れれば簡単に消えてしまいそうで、それでも今この場にある全てを象徴するかのように揺れていた。
息を吸い、吹きかける。
火が消える。
その時、
少女の呼吸がわずかに止まる。
――壁の向こうで、何かがいる。
その感じた瞬間、壁が内側へ弾けた。
木片が飛び散り、皿が割れ、土埃が舞い上がる。
その中に、男が立っていた。
何も言わない。
ただ、腹を撫でている。
ぐじゅ、と音がする。
青白い皮膚はところどころ裂け、剥がれ、血が滲んでいる。
そして、その裂け目は音を立てて閉じていく。
また別の場所が裂け、戻り、また崩れる。
――腹だけが異様に膨らんでいた。
こんばんわ、アトレイです。
第3話ありがとうございます。
いよいよ怪物の登場です。
見たこともない怪物の描写って難しくないですか?
頭の中では、こんな感じってものがあるんですけど、
結局なんだが定まっているような定まっていないような、さだ○さしのような……。
ごほん、、、
イラスト描けたらもうちょっと違うのかな。
でも美術2だったしなぁ。
皆さんがどう設定作りしているのか、気になるところです。
でわでわ。




