第九日 後
啓去「訓練生達は真面目にやってるな」
朱九 (珍しく酒を飲んで無いな)
朱九「えぇ、あの機械が訓練科に支給されて良かったです」
啓去「お陰で少し暇があるわけだ」
啓去「…なぁ、朱九」
朱九「はい?」
啓去「ここ最近の、生命体による事件件数…少ないよな?」
朱九「詳しい事は戦闘科に聞かないと分かりませんけど、ごみ拾い中の一件。異型の生命体の件、それに…ネコと名乗る生命体の一件。計3件です」
啓去「数年前までは1週間に7件はあった」
朱九「年々減ってるのでは…」
啓去「それに、奇妙な点がまだある。個体だ」
朱九「個体?」
啓去「猟奇個体が多すぎる。いや、非人道的個体が少なすぎるのか」
朱九「はぁ…」
啓去「俺があった生命体…ネコ。特に問題を起こさずに帰っていきやがった」
朱九「どうしたんですか?急に…。シラフだと不気味ですね」
啓去「次の会議で伝えといてくれ。非人道的生命体、備えてる可能性があるって」
朱九「いや、自分で言ってくださいよ」
啓去「俺は酒盛りしているからな。じゃ、よろしく頼んだ。俺は訓練科生の頑張ってる姿でも見に行こうかなぁ」ぐびっ
朱九「はぁぁぁ…」
<訓練科棟訓練場>
日来守 (今度、実技の確認があるらしいから…ちゃんとやっとこっ!)
……
日来守「ふぅ…」
感梨「日来守さん」
日来守「ッ?!こ、こんにちは」
感梨「以前から、あなたは生命体との接触が目立ちます」
日来守「す、すみません」
感梨「ということなので、こちらを」
日来守「これは?」
感梨「発信機です。他の者にも後日配る予定ですが、日来守さんにだけ急ぎで用意しました。接触があった場合、接触しそうな場合はこちらで連絡をください」
日来守「ありがとうございます!」
感梨「では」
日来守「すごいの貰っちゃった…」
カノコ「おーい!日来守も早く終わったようね」
日来守「あっ、カノコ!」
カノコ「…その、大丈夫なの?」
日来守「うん。ちょっと痛むけど動くよ動く!」ブンブン
カノコ「そっとしておきなさいよ…」
日来守「そういえば、カノコってなんでAOGに入ったの?」
カノコ「えっ?」
日来守「この前、豚日と秦軸で話してたんだ。私は能力を役立てたかったから」
日来守「カノコは?」
カノコ「私は…」
カノコ「憧れの人を追っかけて来たの。幼い頃に私を助けてくれた人を。私、昔から行動的だからよく問題に巻き込まれて…ある日、本当にまずいことになったの。キツネ面した生命体に殺されかけて…そこで助けに来てくれた戦闘科の人。」
日来守「そっか…会えるといいね」
カノコ「…この前の戦闘科見学中に見つけたんだ。慰霊碑に載ってたの。名前」
日来守「……え」
日来守「…そんな、ごめ…」
カノコ「でも、そんなのずっと分かってた。能力も無いのに私を庇ってくれた。あの怪我で生きてるわけないなんて事、ずっと分かってた。でも…あの時言えなかったお礼を…伝えられたらな…なんて」
日来守「…」
カノコ「あ、いや!気にしてないよ?!いつかは話したいな〜って思ってたからね!?」
日来守「話してくれてありがとう」
カノコ「今度みんなで集まったら、日来守のことも詳しく聞くからね!」
…
カノコ「遅いじゃない」
秦軸「お前らが早すぎるんだよ!」
豚日「日来守のその足…大丈夫そう?」
芋ノ目「そ、そうですよ…あの後…怪我したって…」
日来守「そこまで酷くないよ、ほら!」ブンブン
グキッ
日来守「ゔッ」
ノギ「…全く」メキメキ…
日来守「ありがとう…ノギちゃん」
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?「戦力はいい感じだな?」
ミソノ「これだけあれば足りるかと」
?「では、そろそろ動き出そうか」
?「お前達に命じる。AOGを…潰せ」




