第七日 後
<市街地の一角>
蓋立 (俺の…記憶…)
(くッそ!何だこれ!全然上手くいかねぇ!)
(朱九く〜ん!感梨〜!って痛ってぇ!針刺さってる刺さってる!)
(銃〜?俺にはあってないですよ。)
(一応知っておけ…か)
(こんな感じで出来てんだ…へぇ)
(で?ここ引くと?)
生命体「…いた…だキマ…す」
蓋立「(何だこの記憶…最初に習ったハンドガンの構造………?)」カチッ
ボガンッ
生命体「ギィァァァァアアア」
蓋立「…は?」
生命体「…!」
蓋立「なんだ……今の…?」
蓋立「…奇跡が…起き…
ガクン
生命体「チッ……まぐろ?マグレ?か?…いただキマす」
…
感梨「っ、荒らされた跡がある…何処ですかー!」
朱九「俺はこっちを見てくる」
感梨「うん」
タッタッタッ…
生命体「アーン」
感梨「…」ダッ
ドスッ
生命体「あ、ががが…」
感梨「顎外れとけ…」
生命体「ぁぅ、ぁぁぁ!」ブォンッ
ザスッザスッ
感梨「身体から針が…まただ…」
生命体「ヒ、ぃぁぁぁ…」ダッダッダッ
感梨「蓋立先輩!」
蓋立「…」カヒュ
感梨「息はある…死ぬな!バカ先輩!」
朱九「そっちはどう…うぇ?!は、早く医務科を!」
…
蓋立「あー…死ぬかと思った」
朱九「はぁ、安静にしててくださいよ…特にその裂傷…軽くはないですからね」
感梨「安静にして早く治らないと、仕事が増えますからね」
蓋立「お、お慈悲を…」
感梨「知らないです」
朱九「あ、電話…」プルルルル
啓去<蓋立は平気そうか?>
朱九「まぁ、精神的には大丈夫そうです」
啓去<そうか、かなり強い生命体だった様だな…戦闘科にも情報を流しておく。それと、事件が起こった付近の人達に一応情報を流しといてくれ>
朱九「了解です被害者の男の子の方は?」
啓去<命は拾った…だが、片腕が……>
朱九「そうでしたか…また掛け直します」
啓去<おう>
朱九「…」ピ
朱九「俺は仕事に戻ります、"本当"に安静にですからね!」
蓋立「あぁ、わざわざ時間割いてくれてありがとうな」
朱九「では…」トコトコ
感梨「そういえば現場の付近にこんなものがありましたよ」
蓋立「ハンドガン…あ!そうだ!なんかな…急に外壁の壊れた破片がハンドガンになったんだよ!」
感梨「そんな馬鹿げた話が…」
蓋立「本当だって!」
感梨「…見るからにAOGで所有しているハンドガンですけどね…持ち出していたのでは?」
蓋立「…じゃ、じゃあもう一度…今度はリンゴで」ヒョイッ
ヒュオーン
感梨「円盤状になりましたね」
蓋立「あ、あれ?」
感梨「それ…もったいないので食べておいてくださいよ」
蓋立「…ふぁい」シャク
…
啓去「…さてと、蓋立の見舞いに行くか…」テクテク
女性「ん、お〜…ラッキぃ…」
啓去「?」
女性「AOGの人でしょ?」
啓去「えぇ、それがなにか…
シャッ
啓去「鎌か…」
女性「…ふーん…避けられた」
啓去「今ここで殺るってんなら…
女性「いやいや、まだ殺らないよ。下見だし。…ま、こんなもんか」
啓去「いきなり鎌で薙いできてそれかよ…」
女性「ま〜だ様子見が良さそうだなぁ〜」
啓去「(一気に殺気が消えた)」
女性「あ、そうそう…私はネコ。ブレーメンの音楽隊の一人だよ」
ネコ「これ位の情報開示は大事でしょ?じゃあね」
啓去「逃がすと思ってるのか?」シュッ
ネコ「追いかけないでよ…キモイなぁ」
啓去「ちょっと殴るぜ、失礼ッ!」ブォンッ
ドン
啓去 (ッ…手応えがない!)
ネコ「無駄だったねぇ!」シャッ
ザシュッ
啓去「痛って…」
ネコ「次来たら…頭を撥ねるよ」
啓去「まぁ、いいや…お前の能力を垣間見ることが出来ただけマシだからな」
ネコ「じゃあ、さよなら」シュババッ
啓去「…最近色々とヤバそうだなぁ…っと、蓋立のお見舞いに行く途中だった。リンゴでも買ってくか」




