第六日 前
日来守「〜♪」
ノナリ「なんか楽しそうだね、日来守〜」ウリウリー
日来守「ちょ、やめてって」
ナコ「にしても上機嫌だったねー」
日来守「いやさぁ、友達が増えてなんか浮ついてるっていうかさぁ、楽しいんだよ…今が」
日来守「あ、やば…ホームルーム始まる!」
…
先生「えー、皆さんにお知らせがあります。なんと、転校生が…」
日来守(転校生?…一体どんな人だろ)
先生「入ってきて〜」
?「…」
生徒達「ーーーー」ザワザワザワ
先生「バルコ君ね、挨拶して」
バルコ「…よろ…しく。これ…から」
先生「緊張してるのかな?…皆仲良くしてあげてね」
…
日来守(バルコ君か、変わった子だったな…)
日来守「やっと放課後〜…」
ノナリ「日来守、なんか校門に日来守を待ってる子がいたよ」
日来守「あ、叶想ちゃんかも」
ナコ「かなそちゃん?」
日来守「そうそう、外部活動で知り合った年下の同期の子なんだ」
ナコ「へー、じゃあ早く行ってあげないとね」
日来守「うん、行ってくる!また明日ねノナリ、ナコ!」
バルコ「…」
……
<AOG訓練科棟:訓練所>
日来守「今日は結構早く着いたね」
芋ノ目「で、ですね」
蓋立「あれ、もう訓練科生がいる」
日来守「こんにちは」
蓋立「いやぁ、良い子が入ってきて嬉しいなぁ」シミジミ
感梨「蓋立さん、手を動かしてください」
蓋立「ハイ、スミマセン」
日来守「わ、私たちも何か手伝えませんか?」
芋ノ目「…」コクコク
感梨「…日来守さんと芋ノ目さんですか…そうですね、あそこに置いてある物を…
…
感梨「ありがとうございました。蓋立さんよりも仕事をしてくれて」
蓋立「グハッ」
日来守「ははは…」
芋ノ目「あ…ノギ…」
ノギ「おはようございます。日来守先輩、叶想」
日来守「おはよ〜」
芋ノ目「おは…よう」
ノギ「そういえばまだ二人には能力を見せていませんでしたね」
日来守「そういえば…確かに!」
ノギ「能力は植物を生成させる能力です」フッ
ズモモモ
芋ノ目「ヒェ…」
日来守「食虫植物みたいだね」
ノギ「まぁそんなところです」
芋ノ目「ノギ、それ…やめてよ」
ノギ「ごめんごめん」フッ
蓋立(あんな植物見た事ないぞ…一体どんな能力なんだ…?)
感梨「そろそろリーダーも来ると思うのでそこら辺で待っていてください」
……
啓去「ちなみに俺らもでるからな」
感梨「はぁ…(まだ仕事あるのに…)」
朱九「まぁまぁ、ため息つかないで」
蓋立「任せてくださいよ!俺はゴミ拾い、超得意ですから!」
啓去「よーし、じゃあスタート!」
…
日来守「結構ゴミ落ちてるね」ヒョイッ
芋ノ目「そ、そうですね」ヒョイッヒョイッ
カノコ「でも、行動範囲は定められてないし案外楽勝だったりして」
ノギ「制限時間内に戻れなければ失格…だからあまり遠くへも行けない」
秦軸「にしてもすごいなこのゴミ袋…なんでも無制限に入る!」
豚日「そういう能力っぽいね」
日来守「そろそろあっち側に行かない?」
芋ノ目「は、はい」
…
男子「いやぁ、面倒臭いなぁ」
男子「我らに課せられた宿命故、果たさねばならないのだ」
女子「そうね、訓練科の人達が言ってたことだからちゃんとやらないと」
男子「どうにかして簡単にゴミを集められねえのかよ?」
男子「考えはある。…あそこに別チームがいるだろ?俺らは5人。相手の強そうなやつを避けて一対一に持ち込めばゴミ袋を奪う事ができる…」
…
<秦軸、豚日ペア>
秦軸「よく考えたらゴミ多すぎじゃね?」
豚日「だね」
男子「貴様らは、我が糧となる供物である」
女子「あなた達を倒してゴミを貰うわ」
秦軸「…お、おい豚日…こいつら…知り合い?」
豚日「いや、こんな友達はいない」
男子「我が名はいつかの帝王、マタタ」
女子「私はマタタ君の友達のクルビ」
秦軸「なんかよく分からねぇけど…喧嘩するなら受けて立つぜ」
豚日「ちょ、やめなって」
マタタ「いい度胸だ。貴様、名を名乗れ」
秦軸「(なんか偉そうなやつだな…)俺は秦軸、こいつは豚日」
豚日「よ、よろしく」
マタタ「良い名だ…クルビ、そやつは任せたぞ」
クルビ「まっかせて」
豚日「手加減はしないよ」
クルビ「あっ…そ!」ビュンッ
豚日「ごっ…ぁ」ドゴンッ
豚日(い、一瞬で飛んで来た?!)
豚日「それが能力ですか…」
クルビ「んいや〜?どうだろうね〜」
豚日「(厄介だな…)…」ジリ…
クルビ「そいやっ」ビュンッ
豚日「ぐっ…」ダッ
クルビ「うっ!避けられた…」
ドザーー
豚日「はぁ…はぁ…(あれ、動きの調節は出来ないのかな?突進中は途中で止まれない?)」
クルビ「今度は逃さない」
豚日(このままだと防戦一方だよ)
豚日「一か八か…」
クルビ「そろそろ限界なんじゃない?」
豚日「じゃあ突進してきたら?」
クルビ「じゃあお望み通りっ!」ビュンッ
豚日「ふぅぅぅ」グググ
豚日「ふんぬッッッッ!」
ベチッ
クルビ「痛ッ………壁?」
豚日「失礼な」ガシッ
クルビ(力強っ!?……そ、それより……凄い太ってる?!)
豚日「おーらっ!」ブンブンブン…ヒュッ
クルビ「ぅ……ぐへ」
豚日「…ふぅ、疲れた………この体型嫌いなんだよなぁ」
…
秦軸「さっきから偉そうだけどよ…さては随分強いんだろうなぁ?」
マタタ「そうとも、我はダークディスターブズのno.2…そう言っても過言では無い」
秦軸「だ、だーくでぃ、でぃすたーぶす?」
マタタ「まぁ、貴様如きには理解出来ないであろう。何れはこのAOGのトップとなる者達なのだから…」
秦軸「あ…あぁ、そう」
マタタ「さぁ、真剣勝負…ステゴロといこう」
秦軸「ステゴロなら俺も得意だぜ」ブォンッ
マタタ「ふん…」ベキッ
秦軸「(基礎もしっかりしてるタイプか…コレは生半可な攻撃じゃあかすり傷もつけられない)……やるな」
マタタ「貴様もな」グォンッ
マタタ(彼奴の攻撃、よく痺れる…)
秦軸「さてと、距離をとるか」
マタタ「そうはいかない。風よ、運命を操れ!」
秦軸「い、一体何がきやがる!?」
…グググッグイグッグイッ
秦軸「ぐ、体が引っ張られて…」
マタタ「まずは一発」ブォンッ
ドゴスッ
秦軸「ぐぉ」ヒュー
マタタ「さぁ、もう一度…来い…」
…グググッグイグッグイッ
秦軸「また体がっ!(なんだ?風なのか?あいつは風を操るのか?)」ヒョイッ
マタタ「二発目」
…グググッグイグッグイッ
秦軸「(来たな!)…っ!」
バコンッ
秦軸「ぐはっ……(風じゃねぇ……今手に取った葉っぱが全然動かなかった…)」
秦軸「まぁ、だからって…
マタタ「三発目」
…グググッグイグッグイッ
秦軸「どうすりゃいいんだよ!」
秦軸(引き寄せられる時体制が崩されて攻撃が出来ねぇ…なら、避けるしかない。つ、掴むところは…)
ドゴッ
マタタ「今の攻撃は貴様の急所に入ったか…四発目」
秦軸「く…こぁ…(溝内やりやがった…)」
秦軸「こうなったら…かなり痛い目見てもらうぜ」
マタタ「ほう…?やってみせろ」
…グググッグイグッグイッ
秦軸「(どこを殴る…腹か?腕か?股間か?………いや、頭だ!)」フッ
ゴ~~~ン
マタタ「ぬゔッ……?!」ジーーーン
秦軸「真鍮……いてぇだろ?」ブォンッ
ゴスンッ
秦軸「溝内の一発と…」ブォンッブォンッ
秦軸「その前の分の二発目だよ!」
ゴッドゴギッ
マタタ「ガハァッ……やる…じゃないか………フッ」バタンッ
秦軸「……なんかキモイやつだったぜ」
…
<日来守、カノコ、叶想ペア>
カノコ「ノギはどこに行ったんだろうか…」
日来守「まぁまぁ、サボるような子じゃないでしょ」
芋ノ目「ぁ、ひ、日来守先輩」
日来守「ん?どうしたの…って、誰かいる」
男子「なんだ…マタタとクルビは簡単そうな奴を倒しに行ったな…」
男子「まぁいいじゃん」
男子「すまないが君たちのゴミ袋をよこしてもらう」
カノコ「…はぁ!?誰があんた達なんかに渡すか!」
男子「じゃあ先手必勝!(弱そうな奴からぶっ倒す!)」ヒュッ
日来守「叶想ちゃん、危ない」ヒュォゥン…ガシッ
男子「な、瞬間的に避けた?!」
芋ノ目「あ、あばばばっばば…あ、ありがとうございましゅ…///」
男子「俺はヌマあんたらの名前は?」
日来守「私は日来守」
芋ノ目「私は芋ノ目」
カノコ「私も加勢…
男子「君はこの私、スグレと勝負です」
カノコ「く…」
ヌマ「(ま、弱そうな奴は俺がぶっ倒すとするか)」ヒュッ
日来守「(このままじゃ叶想ちゃんが孤立する!)そうはさせない…」
男子「こっちもそうはさせなぁい」
日来守「っ、初めから1体1にするつもりだったのか」
男子「そうだよ。俺はグコだ…ここでお前らはゲームオーバーだぁ」
日来守「(相手の能力が分からないし…ここは様子見)」ジリ…
グコ「来ないのかぁ…じゃあこっちから!」ブォンッ
日来守「…(来る!右手でガード…
ググ…
日来守「動かな…?!
ドゴッ
日来守「ごフッ…」
グコ「能力が見事にかかったなぁ…どうだ?腕の感覚が無くなるのは」
日来守「いてて…油断しちゃったよ…」
日来守「叶想ちゃんを助けたいし速攻で終わらせる…」ヒュォゥン
グコ「…っ?か、体が引っ張られ…
ゴスンッ
日来守「頭突き…ぃ!」バコンッ
日来守「そし……て…吹っ飛べ!」
バォゥンッ
グコ「ごはっ…(今度はぶっ飛ばされ…)」ドガパッ
グコ「痛………たいぃ」
日来守「もうこういう事はしちゃダメだよ!」
グコ「はっ、嫌だね」ドサリッ
日来守「はぁ…」
…
カノコ「(ノギは……逃げたわね)私達に突っかかってきてなんのつもり?」
スグレ「いいや、誰でもよかった…ただ弱そうなあなた方だからこそ狙ったまでです」
カノコ「んな…!」ムッキー
カノコ「そっちがその気なら本気でやるからね」ダッ…
スグレ「ただのインテリだとは思わないでくださいよ」
カノコ「…(一体どんな能力だろうか…)まずは挨拶がわりに…
カノコ「ふんっ!」ブォンッ
スグレ「っ!(木の枝か)」パシィッ
スグレ「効きませんよそんな攻撃」ジュワジュワ
カノコ「(木の枝がボロボロに!?)………私、投げたのは二つよ」
スグレ「は?」
ベシッ
スグレ「痛っ…能力…ですか」
カノコ「まだ驚くには早い…わよっ!」ガシッ
スグレ「(武器で攻撃してくる………)」ニヤリ
カノコ「コレでおわり…
スグレ「掴んだ…今確かに俺は武器を掴んだ…」ジュワジュワ
カノコ「な、武器が古びてる?!」
ベシッ……バキッ
スグレ「いやぁ、脆いですね」ククク…
カノコ「やられる…」
スグレ「…」
カノコ「……え、それだけ?」
スグレ「…はい」
カノコ「ていっ!」ブォンッ
バコンッ
スグレ「やる……な」バタンッ
カノコ「何がしたかったのよ!?」
…
芋ノ目「ひ、あ、あの…」
ヌマ「オドオドしてんじゃねえ!」
芋ノ目「ぁぁわぁ…ごめんなさいぃ!」
ヌマ「クッソ…やりづれえ!」ブォンッ
芋ノ目「っ!」
ボゴンッ
ヌマ「…痛ッッッッッッッ!!壁か?!なんかにぶつかったぞ?!」
芋ノ目「(あ…な、なんか勝てそう)…え、ぇぃ」ヒュッ
ヌマ「こなくそ…!」ブォンッ
バキィッ
ヌマ「え"ん"?!」
芋ノ目「あ、ぁぁあ!やりすぎました!すみません!」タッタッタッ
ヌマ(はぁ…厄介な能力だ……だが!こいつバカだ!自分から近づいてきやがって!)
ヌマ「能力…」ズズズズズズ
芋ノ目「ぇ、あ、足場がぁ?!」ズルッ…ドチャッ
芋ノ目「ど、泥?」
ヌマ「やっと殴れる距離になった…なあ!…女を殴るのは気乗りしないが……悪ぃな」ブォンッ
日来守「させないよ…」ヒュォゥン
芋ノ目「ぁぅ」ヒュー
日来守「大丈夫?汚れてるけど」パンパンハライハライ
芋ノ目「あ、ありがとうございます…」
ヌマ「…グコがやられたのか」
カノコ「スグレとかいう奴もやられたわよ………よくも喧嘩ふっかけてくれたわね」ポキッコキッ
ヌマ「……は、はは…わ、わる、悪かったよ!」
カノコ「…」ニコニコ
ヌマ「や、ヤメロォ…シニタクナァイ!シニタクナァァイ!」
ドゴスッ
カノコ「ふぅ、一件落着ね」




