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第五日 後

<特殊科棟入口>

感梨「えー…次は特殊科なのですが…」

感梨「皆さんは非人道的生命体について習っていますよね」

感梨「では、どこまで知っていますか?…そこの君」

豚日「あ、えっと、非人道的行為を繰り返していると聞きました」

感梨「やっぱりそうですよね…では、少し非人道的生命体についてのお話をしておきましょう」

感梨「まず、非人道的生命体とは私達のような人間とは少し違って必ず能力を持っていたり、奇形です。中には私達とよく似た姿形のもいます。そして大きく異なる点は"生物"を殺すことが大好きな事です。この"生物"は幅広く、仲間であってもその対象に当てはまることもあります。」

感梨「ここまでが、皆さんが今知っていることでしょう…しかし、詳しく説明するともう少し複雑です。非人道的生命体には様々な個体がいます。生物を殺したくないもの、全てを見境なく殺めるもの、そして殺す生物と殺さない生物を定めて計画的に殺すもの…。私達AOG職員は一番最後の非人道的生命体と戦っています」

感梨「そして今から見学する学科で待っているのが…全ての生物を愛する非人道的生命体方です」

日来守「…」

日来守(そんな非人道的生命体もいるんだ…)

芋ノ目「…」ガタガタ

芋ノ目(わ、私…た、食べられないかなぁ…)

感梨「では、行きましょうか」


<特殊科棟>

生命体「おーきたきた来たよ」

生命体「ホッホッ…めんこいの」

生命体「全く…はしゃぎすぎないでよ」

芋ノ目「…」ガタガタ

日来守「だ、大丈夫?叶想ちゃん」ヒソヒソ

芋ノ目「は、はぃ…」ヒソヒソ

感梨「では、よろしく頼みます。クラゲ教授」

クラゲ教授「ホッホッ、まずはアイスブレイクといきますか」

クラゲ教授「じゃあ自己紹介といくかの。私はクラゲ教授と呼ばれているよ」

豚日 (ほんとにクラゲだ…)

クラゲ教授「じゃあ次は…」

生命体「では私が」

生命体「私は 胡麻団子(ごまだんご) よ」

日来守「…え、ごまだん…え?」

胡麻団子「美味しいでしょう?胡麻団子。私の好物なの」

生命体「じゃあ最後は私ね?」

生命体「私は蜘蛛足(くもあし) 稀依(きい)だよ!食べるのが大好きなんだよ…」

芋ノ目「蜘蛛…」

蜘蛛足「あらら、美味しそうな子が一人…」

芋ノ目「…!」ガタガタ

胡麻団子「蜘蛛足…!」

蜘蛛足「ヒェ…そんなに怒らなくても…アイスブレイクじゃんて…じょーくじゃんて…」

クラゲ教授「喧嘩はするんじゃないぞ…それと蜘蛛足、怖がらせるんじゃない」

蜘蛛足「はい…」

クラゲ教授「ホッホッ、分かったならいい。じゃあ自己紹介もここまでに…よし、学科棟を回ろうか」



クラゲ教授「ここはトレーニングルームだよ」

クラゲ教授「色々な生命体がいるからね、多種多様なトレーニング機械が置いてあるよ」

豚日「…す、凄い…」

生命体「ほっ、ほっ、ふっ」

豚日「逆さまのランニングマシン…」

芋ノ目「わ、私くらいの大きさのダンベル…」

訓練科生「あの、非人道的生命体の敵意なし個体って…戦闘向きでは無いと勉強したことあるのですが…」

クラゲ教授「もちろん戦闘向きじゃない子達が大半だよ。…でも、人間と同じように鍛えた子もいるんだ」

胡麻団子「蜘蛛足は最近トレーニングをしているの?」

蜘蛛足「黙秘だよ」



クラゲ教授「ここは図書館だね」

胡麻団子「それにしても、他学科と比べて娯楽施設が多いわね」

クラゲ教授「ホッホッ、書類仕事等の仕事がないからの。それに学びや力をつけなきゃいけない」

クラゲ教授「そういう意味では君たち学生達と同じかもしれないの」

プルルル

クラゲ教授「おっとデンワが…」

蜘蛛足「クラゲ教授!図書館では静かにだよ!」

胡麻団子「あなたが1番うるさい」ペチ

\わー!ぶったー!/

\ワイワイ…/

クラゲ教授「えぇ、そうですか…。…!?…非人道的生命体の非人道個体が特殊科に侵入…。そうですか、特徴は…」

クラゲ教授「分からない…!?そうなると…。学科見学には支障はない…ですか?!ですが…!」

クラゲ教授「警戒しながら学科紹介を…ですか…?!…危険が及び次第直ぐに帰宅させますよ…!」

クラゲ教授「…人…いや、生命体使いの荒い方だ…」



クラゲ教授「じゃあここが最後の場所だよ。その名も公園だね」

日来守「公…園…?!」

豚日(公園がある学科棟か…)

芋ノ目(これに関しては完全に娯楽施設じゃ…。いや、よく良く考えると公園は娯楽施設なのかな…?)

クラゲ教授「ホッホッ、ここは蜘蛛足に紹介をたのもうか。胡麻団子…ちょっと」

胡麻団子「なんですか?」

蜘蛛足「よーし、じゃあここの紹介をしてくよ!」



胡麻団子「それでなんですか?」

クラゲ教授「実は先程非人道個体が特殊科に侵入したとの情報が入った…。よってこれからその非人道個体を探す」

胡麻団子「分かったわ。…蜘蛛足には知らせるのかしら?」

クラゲ教授「蜘蛛足が騒いでしまったら新入生も不安になってしまう。だから言わない方がいいだろう」

胡麻団子「では、行きましょう」



蜘蛛足(あれ?胡麻団子とクラゲ教授がいないよ…?)

蜘蛛足(とりあえず紹介しなきゃ)

蜘蛛足「あ、まずあれがブランコだよ」

芋ノ目(いつも見るブランコよりも大きい…)

蜘蛛足「それで、あっちが鉄棒だよ!」

日来守(え、高ッッ!?私二人分ぐらいの高さがある…)

蜘蛛足「そして1番人気の噴水!癒されるんだよ!」

豚日(綺麗だな…)

蜘蛛足「よし、というところで…ここで休憩しようか…」

蜘蛛足(ホントに二人ともどこ行ったんだよ!)

蜘蛛足(どうしよ…間が持たないよ…)

芋ノ目「あ、あの…と、トイレ行っていいですか?」

蜘蛛足「いいよ、あっちの建物の2階にあるよ」

日来守「あ、私も行こ」

芋ノ目「えーっと…ここかな…」

日来守「ん〜、何処にも無いね」

芋ノ目「き、聞いてみましょう」

日来守「そうだね、あの…」

生命体「あ゙?人間…こいつぁ好都合だぁ…」

日来守「え?」

芋ノ目「…!?その方は特殊科じゃないです!」

日来守「っ!」ヒュ

ブォンッ

生命体「あれ?あぁ、後ろに飛んだか…(にしては凄い距離飛んだなぁ…)」

芋ノ目「手が鎌の…生命体」

生命体「へへへ…やっと俺でも殺せそうな人間を見つけたんだ…殺ってやる…殺ってやる…!」

日来守「…叶想ちゃん。に、逃げよう」

生命体「逃がさねぇ…」カチッ

日来守「ぃっ…なんかチクッて…」

生命体「俺から離れようもんなら爆発するぜ」

日来守「な…」

生命体「なぁ、俺ともっと遊んでくれよぉ…」

日来守「く…叶想ちゃん…離れないでね…」

芋ノ目「は、はい!」

生命体「ギハァァァ!」ダッダッ…ブォンッ

芋ノ目「っ…壁!」

ドンッ

生命体「痛っ…なんだ…?壁?」

生命体「見えねぇ…けどこんなモン!」ブォン

ザバッ

芋ノ目「き、切られた?!」

芋ノ目(ま、まさか能力で作った壁が壊されるなんて…!)

生命体「小賢しいなぁおい!」ブォンブォンブォン…

日来守「…(この敵から離れちゃいけない。ならぶっ飛ばすのは危ない……叶想ちゃんの能力も今切り伏せられた…私達じゃ攻撃手段が無い)」

芋ノ目「日来守先輩!もう持ちません!」

日来守「叶想ちゃん…ごめんちょっと堪えて!」ドンッ

芋ノ目「え…?」

パリンッ

芋ノ目「ここ2階ですよぉぉぉ……」

日来守「蜘蛛足さんを呼んできて!!!」

生命体「仲間を落とすとか…頭沸いてんのか…?まぁ、一人犠牲にして一人逃がしたその勇気は褒めてやるよ…」

日来守「…」

日来守(やっぱり爆弾?は叶想ちゃんに仕掛けられてなかったみたいだね…おそらく初撃の時につけられた?)

生命体「安心しろ、一思いにズバッと…

日来守「そう簡単には死なない!」ドンッ

生命体「そんなカスみたいな攻撃…」

ヒュンッ…ドゴォッ

生命体「ぐっ…飛ばされた…突風か何かの使い手か…」

日来守「はぁはぁ…」

日来守(同じ手はもう使えないか…)

生命体「もう同じ手は通じないぞ」シュダッ

日来守「ぅ…」タタッ

ザバッ

日来守「ゔぐぅ…」

生命体「チッ…少しズレたか…どこまでも小賢しい奴だなぁぁ!!」ゲシッ

日来守「ごフッ…」ゴロゴロ…ドザ

日来守(やばい…痛…い…怖い…)

生命体「ふぅ…所詮はガキか。今の刃と蹴り…結構効いてるな?」

日来守「ゔ…ごフッ…ゲホッ…ヴごッ…」

生命体「あばよ…」

生命体「…っと、予想以上に時間がかかってたようだな…増援か」

蜘蛛足「何してるんだよ…おい…」

生命体「その距離じゃ間に合わねぇだろ」ブォン…

ググ…グググ…

生命体「な…これ…腕が振りおろせねぇ!」

蜘蛛足「糸だよ…」ヒュン…

生命体「クソが!こいや!」

ザバッ

生命体「…か…はぁ…」

蜘蛛足「子供を襲う屑…弱い。ってそれどころじゃない!早く止血を…


……


日来守「ん…」

蜘蛛足「!良かった…」

芋ノ目「日来守先輩!」

日来守「あれ…私…あ!叶想ちゃん!さっきはごめん大丈夫だった?」

芋ノ目「大丈夫ですよぉ…それより先輩の方がぁ…」

蜘蛛足「あはは…(君の方もかなり怪我が酷いんだけどなぁ)と、とりあえず…良かった…痛みは無い?」

日来守「はい、不思議ですが…私はどうなってたんですか?」

蜘蛛足「刃物による攻撃は切り傷程度、殴打による攻撃も溝内付近の骨の無いところにはいったみたいで骨折は無いよ。内蔵も無事。」

蜘蛛足「大丈夫?学科見学は続けたい?」

日来守「はい…っ…叶想ちゃん、ちょっと肩を貸してもらってもいい?」

芋ノ目「うぇっ?!…わ、私の肩ならい、いくらでも…」



豚日「日来守!良かった…」

日来守「ちょっと死にかけた」

豚日「冗談にならないよ…」

クラゲ教授「すまなかった、蜘蛛足にも情報を伝達しとくべきだったの…」

日来守「大丈夫です。いずれあんな感じの奴と戦うって知れたので勉強になりました」

日来守「胡麻団子さんは…?」

クラゲ教授「他にも非人道個体がいないか周囲を巡回中だよ」

クラゲ教授「…あ、そうだ…そろそろ中央広場に向かわないとだね…他の子達はもう向かわせているから、行きたいようだったら無理せずにね」

日来守「ありがとうございます」


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