第152話 ミスリル装備って・・・凄いな・・・
シエルたちの装備を受取った次の日、
俺は甲府ダンジョンの12層に来ていた。
「皆さん。ついに・・・遂に完成しましたよ!!」
『完成・・・ってことは!?』
『ミスリルの装備が完成したってことか!?』
『凄い気になるが・・・場所が場所だな』
視聴者のみんなもワクワクしている様子。
前代未聞だもんな。ミスリルで従魔の装備を作るってのは。
ぽよんぽよん!!
ピィィィ!!
モグモグ!!
「オニキスたちも気になっている様子・・・見せていませんからね」
『俺だって気になるんだよな』
『どんな装備になったのかなぁ?』
『ドキドキして見守っているよ』
もう待ちきれない様子だし・・・見せるとしますか?
一応今は12層前のポータルがある部屋で撮っているぞ。
「まずはシエルから!!」
ヒヒ~~ン!!
『銀色の鞍に顔にもあるんだ!?』
『白に銀色って・・・意外と似合うんだな』
前回説明していなかったが、シエルの鎧は鞍以外に顔の正面部分にもプロテクタみたいな防具を付けている。
・・・これが似合っていて気高き天馬って感じがするんだよな。
「続いてはシラユキ!!」
ワンワン!!
『こっちも銀色の防具が似合っている!!』
『幻想的って感じがするなぁ~~』
シラユキの防具は鞍って言ったが、背中部分を覆う形でつけられていて、
シエルと違い、頭の部分に兜らしき鎧を付けているぞ。
・・・兜は好きじゃなかったぽくて若干ふてくされていたが、
(女の子だから仕方ないかもしれないな)
「そして・・・最後はメリア!!」
「は~~~い!!」
『・・・槍?』
『・・・またどうして槍なんだ?』
メリアの槍については疑問を持つ人が多かった。
鎧と思っていた視聴者の方が多かったんだろうな。
「メリアの場合、成長次第では鎧が着れなくなる可能性があって、そうなると一々鍛冶屋に行っては採寸しなおしてって手間がかかる可能性を踏まえた結果、槍による戦力の強化になりました」
『なるほどね』
『シエルちゃんやシラユキちゃんも当てはまるのでは?』
「シエルとシラユキの鎧は成長に合わせて変形する仕組みになっているんですよ」
『男のロマンだ!!』
『マジか!?』
『メリアちゃんもそれでよかったのでは?』
「メリアは人型なので・・・女性として成長した時の・・・その・・ね」
『そういうことか』
『それは・・・納得かな』
これは大きく口で言えない案件だからな。
実際、この子たちはちゃんと成長しているからな。
その成長を見守ることができるのも一つの楽しみだったりする。
オニキスとドライトはめっちゃかっこいいって感じで褒めているな。
ナイトは逆に羨ましそうだな。
「それじゃあ・・・12層攻略頑張るぞ!!」
「オォーーー!!」
ヒンヒ~~~ン!!
ぽよよ~~~ん!!
ワオ~~~ン!!
ピピピィィィ!!
モグモーーーー!!
と気合十分で12層の攻略に挑むのであった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『なんか・・・威力上がっていない?』
『シエルちゃんとシラユキちゃんのパワーアップだった?』
『メリアちゃんの槍・・・杖みたいになるんだ』
ぽ~~~よん・・・
ピィ・・・
モグ・・・
うん、なんかすごいパワーアップしていたよ。
出てきた<ファンキーゴリラ>をシエルが風の突進で吹っ飛ばした。
・・・威力が通常よりも上がっている。これがミスリルの力なのか。
「確か、ミスリルは魔力を通しやすくて、力を上げる効果があるって聞いたけども」
「えいっ!!」
「・・・メリアの草木の召還も前より増えているんだが」
『・・・ヤバいしか出てこない』
『最強すぎるでしょ?』
『可愛くて強い・・・』
メリアの通常の召還は大体3~4本ぐらいなのだが、それが6本ぐらいまで増えていた。ここまで強化されるとは・・・
ブゴォォォーー!!
「オークか!?」
ワオ~~~ン!!
パキパキパキ!!
突然現れたオークをシラユキが一瞬で凍らせた。
前だったら壊されていたのに・・・ヤバすぎる。
「・・・ミスリルって偉大なんだなぁ」
『ミスリル防具や武器が強い理由がわかる映像だな』
『確かに』
『ほかの配信者とかで、ミスリル装備を持っている人がいないからな』
『それでも・・・ヤバいことだけがわかるんだよなぁ』
俺も視聴者もいっしょに見ているオニキスたちも絶句だ。
ここまで強化されるなんて・・・
「そういえば・・・まだミスリルは余っているらしいからな。ナイトとドライトにも作ってもらうか?」
ピィィィ!!
モグモ!!
「いいの!?」って目がキラキラしているんだよね。
・・・シエルたちを見たら欲しくなったんだろうなぁ。
ぽよよん
「そうだよなぁ・・・オニキスをどうするか」
スライムのオニキスに防具はいらないし、物理とかは完全に無効化できる以上、
一番いらないんだろうけども。
「みんなお揃いにしたいからなぁ」
『オニキス君だったら、ミスリルも吸収できるのでは?』
『スライムは雑食だし・・・もしかしたら?』
「・・・いけるか?」
ぽよよん!!
ならば、後で中谷さんにお願いして、余ったミスリルを渡してもらえるように頼んでみるとするか?




