討ち入り〜Ten-i-muhou〜
ところ変わって本所横網町。宝蔵院流の槍を取っては天下無双の名人と言われた俵星玄蕃の道場である。
ひとり静かに飲む玄蕃。
そこへ江戸の夜風を震わせて陣太鼓が響き渡る。耳を澄ませて太鼓を数えんとしたが数えようがない。
「この無秩序無作法、力任せの乱れ打ち...アンドレ一家の討ち入りじゃ!!」
アンドレ一家に深く同情を寄せていた玄蕃、九尺の手槍をおっ取り、松坂町目指して駆け出した。
ワッショイワッショイ、江戸の町を駆け抜けて、吉良邸についたアンドレ一家。
「者ども吉良を討ち取れ‼︎」
アンドレ・ザ・タクミノカミの号令一下、ダンダラ模様の羽織り姿も勇ましく、アンドレたちが攻撃を開始する。
スーパーソニックスピード×巨体で体当たり、消し飛ぶ門扉。
邸内に踊り込むアンドレたち。内より湧き出ずる吉良家の付き人。金にまかせて集めた一流の剣士がズラリ。
その豪剣もなんのその、華麗なフットワーク、圧倒的スピードで迫り、掴み、殴り、投げ、ちぎり、ねじり...
アンドレ家家訓その2.天衣無縫
無造作に、こだわらず、どこまでも無邪気に。
無人の野を行くが如く。アンドレが歩いた後はペンペン草一本生えぬ。
吉良「狼藉者じゃ、者ども出会え‼︎」
もはや家臣は全滅したが、あまりに早くて気づかない。まだまだこれからと思っている吉良どの。
アンドレ・ゲンゾウ「ようじじい」
振向く吉良どの。つまみ上げるゲンゾウ。表に向かって
「親父殿ォ〜、やっちまっていいかァ〜」
「よいぞォ〜」
許可するタクミノカミ。
アンドレ・ゲンゾウ、2本の指で吉良の頭部をつまみ、無造作にもぎ取った。
「親父殿ォ〜、吉良の首もいだぞォ〜」
それを聞いてタクミノカミ
「皆の者、勝鬨をあげよ‼︎」
「えい、えい、おう!!えい、えい、おう!!!」
江戸の町にアンドレ一家の勝鬨がこだまする...




