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転生者は他人の真似が上手なようです!  作者: 初心者P
第4章 成長 ~取り敢えずあの女は死刑な~
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第33話 勇者vs英雄を辞退した男

どうも、タイトルでバレバレだよと初心者Pです。


今回は勝負回です。あまり長くはありません。


では、第33話どうぞ~。

第33話 勇者vs英雄を辞退した男


「ユウトさん!あなたの力はその程度ですか!」

「くそっ、舐めやがって!」


 ユウトとツカサは平原で剣を交えていた。どちらも本気で、自分の全力をぶつけあっている。

 しかし、ユウトの方がやや押されていた。ツカサの攻撃を避けることで精一杯のようだ。


「チッ、食らえ!《フレイムランス》!!」

「甘いですよ」


 ツカサはユウトが放った魔法を体をひねって避けた。最小限の動きだ。サザリーのやっていた戦い方に似ている。

 

「だったらこれはどうだ!!《インフェルノ》!!!」

「おっと、これは……」


 サザリーの影が一瞬見えたようで、ユウトはムキになりサザリーの使っていた魔法を放ってしまった。

 だが、ツカサはあまり焦ることなく剣を構えた。


「《ホーリーライト・ソード》」


 ツカサの剣が白く光り輝く。そして、その剣をツカサは横薙ぎに振るった。

 すると、ユウトの手から放たれた業火を全て消し飛んだ。それだけでなく、余波でユウトも数メートル吹き飛ばされてしまった。


「(強い……ステータスは嘘じゃないってか)」


 ユウトは混濁する意識の中、どうしてこうなったのかを思い出していた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数十分前


「ファルド、コイツが勇者のツカサだ」

「どうも」

「それで、こっちがファルド」

「なるほど、こいつは使えるな」


 俺はファルドと宿に戻り、ツカサを紹介していた。部屋に入った時、全身鎧で覆われているツカサを見て軽く引いていたファルドだったが、その力を見て納得?していた。

 紹介が済んだところで、さっそく俺はファルドにサザリーのことを聞こうとした。しかし、俺が口を開く前にツカサがこんなことを言ってきた。


「ユウトさん!あの、ユウトさんが英雄って本当ですか!?」

「は!?お前、それ誰から聞いた!」

「王子様からです!その反応、嘘じゃなかったんですね!」

「ち、違うぞ!俺は勇者なんかじゃ——————」

「僕と戦ってください!」

「……はぁ?」


 ツカサに詳しく話を聞くと、どうやら自分の力に慣れておきたいらしい。ただ、自分の力に見合った相手がいないと。そこで、英雄と言われた俺に頼んだ。

 なんとも贅沢な理由だな!こっちは強くなりたくて悩んでいるというのに。


「それはいいかもな。実戦経験の少ないコイツの良い相手になるぞ」

「あれ?俺の意見は?」

「ファルドさんもそう思いますよね?」

「あぁ、ユウトは良い相手だ」

「ねぇ、聞いてる?」

「それじゃあ、行きましょうか!」

「ユウト、支度しろ」

「はいはい、分かりましたよー」


 俺の意見なんか聞く気のない2人に連れ出され、今平原に立っているわけですが……ツカサがとてもやる気満々で怖いです。

 あのステータスの攻撃なんかカスリでもしたら即お陀仏だぞ。一瞬も気が緩めば死、あるのみ。


「じゃあ、始めますよー」

「コピー・オン……おう、かかってこい!」

「それじゃ、遠慮なく。《セイクリッドソード》」


 ん?ツカサの剣が急に光出して……剣が上から下に振りかぶったら俺の真横の地面が割れた!?な、何が起こったの!?


「ありゃ、外しちゃった。流石ユウトさん。外れることが分かってたんですね」

「……おう」

「まだスキルは早かったかな。次は剣術で行きます!」

「は、はえぇ!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 そして現在、サザリーからコピーした【超直感】、それに【見切り】【危険察知】【空間把握】を全力全開で使ってなんとか避けている最中。

 というか、超直感以外は役に立たないくらいにツカサの動きが速すぎる。目で追えないとかいうレベルではなく、もはや音すら遅れて聞こえてくる。


「《アイス・グランド》!」

「ふぁ!?じ、地面が凍った!」

「《一閃突き・改》!!」

「ふぇ!?」


 地面が凍ったことにより、スピードが明らかに遅くなった。きっと、凍った地面で滑るのが怖いんだろう。

 だが、その程度では俺には勝てない!(ドヤァ

 しかも、俺の放った一閃突きは一味違う。サザリーからコピーした細剣スキルによりパワーアップしたのだ。

 どこがパワーアップしているかというと、回転が加わり貫通力とスピードが増している!


「食らえぇぇ!!」

「うわぁぁぁ!?」


ズカァァァァン


 剣が兜に当たり耳が痛くなるような音が鳴り響く。俺は兜を貫いた後、そのまま回転して地面にダイブ。

 この技、自分自身も回転してるから周りがあまり見えなくなるし、気持ち悪くなるしで実用的じゃないな。

 おっと、それよりもツカサだ。兜を貫いたから無事じゃ済まないはず……。


「やりますね、ユウトさん。でも、その程度じゃ僕は倒せませんよ」

「ツ、ツカサ……くん?」

「どうしました?」

「その髪、長いね」

「?そうでしょうか。普通じゃないですか?」

「キレイ、だね」

「しょ、勝負の途中でいきなりないを言い出すんですか!」

「お、おおお、女の子?」

「そうですけど?」


 顔面のところが破れたみたいに破壊された兜を脱ぎ捨てたツカサは、ブロンドのキレイな髪の女の子だった。

 僕って言うから、てっきり男かと思った。でも、確かにボクという一人称の女子がいたようないなかったような。


「そっか、うん。ごめん、勘違いしてた」

「?良く分かりませんが、続けましょうよ」

「え?あぁ、うん。じゃあ、次の一撃で終わりな」

「それいいですね!熱いです!」


 通りで声が高いわけだよ。兜を被っていたから声がこもってよく聞き取れなかったけど、確かに女の子の声だ。可愛い。

 さて、切り替えよう。最後一撃、きっとツカサは全力で来る。それを受け止められるのは……ちょっとズルっぽいけど。


「行きます!《居合い・瞬光》!」

「《セイクリッドソード》!!」


 目の前からツカサが消え焦ったが、直感で後ろを振り向く。そこには今まさに俺に斬りかかろうとしているツカサが、驚きの表情で俺を見ていた。

 俺は無理な姿勢で悲鳴を上げている体に鞭打って、剣を振り下ろした。

 地面に剣が当たるのと同時に爆発。俺はそれに吹き飛ばされ、地面を転がりうつ伏せで倒れた。顔を上げると、遠くで倒れているツカサが見えた。


「イテェ……はぁ、疲れた」


 勝ったとか負けたとか、そんなのどうでもよくなるくらいに俺は疲れ切っていた。疲労で何も考えられない。

 このまま寝てしまおうかと思った時、ふと自分のステータスが気になった。あれほどの相手と戦い、ここまで頑張ったのだから少しはレベルが上がっていてほしいものだ。


「ステー、タス……表示」



名前:ユウト

種族:人族

職業:剣士・上級

LV:130

HP:98億7000万/98億7000万

MP:675万/675万

筋力:14万1000

防御:14万

器用:15万3000

俊敏:15万2500

知恵:13万5000

運 :13万



スキル

【片手剣・極】

【細剣・極】

【剣術・極】

【槍術・中級】

【聖剣】

【竜殺し】

【見切り】

【威圧】

【闘気】

【覇気】

【強者の余裕】

【料理】

【略式詠唱】

【礼節】

【商人】

【調教】

【探索】

【危険察知】


ユニークスキル

【空間把握】

【超直感】

【呪い】



魔法

【火魔法・極】

【炎魔法・極】

【氷魔法・中級】

【光魔法・極】



 どうやらさっきの戦いは、俺が勝ったという判定になっているらしい。そのおかげでレベルが2倍以上に上がった。

 だが、ツカサはまだ全部の力を出していたわけじゃない。俺は全力を出しても防戦一方だったのに……。

 やはり、まだまだ力が足りない。だが、あの女を放置するわけにもいかない。

 ツカサ、王子、ファルド、そして俺。このメンバーでの戦いになる。勝てるかどうかは分からない。俺と言うお荷物もいるしな。

 だが、勝たねばならない。世界のためとかカッコいいこと言いたいけど、実際は仇討ちだ。俺自身、あいつには返さなきゃならないものもあるしな。


 きっと死人が出るだろうが、戦いは避けられない……決戦だ。

次回、決戦。


お楽しみに~。

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