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異世界ブラザーズ  作者: シュウさん
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異世界の先輩

「それで、肝心かんじんのビンビンだけなんかは手に入るのか?」


「はい、婆さんのアソコぐらいにスルッと簡単に入りますよ、

この村の近くの森で栽培さいばいを始めてみたんですが、

農作業名人のアネさんの腕前に加えて、

ビンビン茸などの栽培に重要な土とか水が合ってたらしくて、

今じゃ村の特産品になるぐらいに増えているんで、

陛下が必要とされてる数は全て問題無く、ご提供ていきょう出来ます。」


「そりゃ助かるな、

じゃあ、ビンビンだけ夏中花草かちゅうかそうを20株づつと、

下ネタネギを100本お願い出来るか」


「分かりました。

そんじゃ俺が、これから森までひとっ走り

アソコをブラブラさせながら行って来ますから、

陛下方は、この村でお待ち頂けますか?」


「おう、ジュリーと一緒に待ってるわ、

それと、話は変わるんだけどよ、

さっき、村の馬車置場の横を通り過ぎた時に魔導車が見えたんだが、

ありゃ誰のもんなんだ?」


「ああ、あれでしたら、

そこで、ビンビンに立ってる兄弟、

兄のシュウと、弟のケンの魔導車ですよ」


「やっぱりそうか・・・

黒い髪と瞳だから、そうなんじゃないかと思ったんだよ」


「そう言えば、この辺じゃ珍しい色合いですけど、

陛下と一緒の髪や瞳の色をしていますね」


「ああ、多分2人とも俺と同郷だと思うから、

『とにかくエロいタカムーラ』が帰って来るまで話をしてても良いか?」


「ええ、どうぞどうぞ、

あそこに見える、入り口のドアにピーッ!がかれてる家が、

俺の家なんで、どうぞご自由にお使い下さい。」


「別にピーッ!を入れなくても、

ただの黒い色のドアじゃねぇか」


「ドアにピーッ!を描いておいたら、

村の人に黒く塗りつぶされちゃったんですよ」


「そんじゃ、なおさら黒いドアで良いだろ!」


そうして、タカムーラが森へと農作物の収穫しゅうかくに行ったので、

サスケは、日本人らしく見える2人の少年へと話し掛けた。

「俺はサスケで、彼女はジュリーってもんだが、

君達と少し話がしてみたいんで、あそこのタカムーラの家でお願い出来るかな?」


「はあ、別に構いませんけど」

「あの~、あなたって日本じ・・・」

ケンがたずねようとした言葉を、

サスケが自分の口の前に、人差し指を立てる仕草によってふうじた。


「ここじゃ人目があるからな、家の中に行ってから話そうぜ」


「分かりました。」


4人は、タカムーラの家へと向かうと、入り口の黒いドアを開けて中へと入る、

家の中は、入ってぐが土間どまとなっており、右手に調理用の釜戸などが見える、

その奥は板張りの床で、基本きほん、立ちっぱなしのケンタウロス族らしく、

食堂の机や、居間のテーブルには客人用のイスしか置かれていない様子だ

奥に見えるワラがかれた部屋が、おそらく寝室であろう

「そんじゃ2人とも、そこに座ってくれるか」

サスケは、シュウ達に居間のイスに腰掛ける様にすすめると、

みずからとジュリーは『魔倉まそう』から取り出したイスに腰を下ろした。


「今のってアイテムボックスですか!?」

何も無い空間からイスを取り出すのを見たケンがおどろいて問い掛けた。


「ああ、俺の能力の一つで『魔倉』ってんだが、似たようなもんだな」


「やっぱり、アイテムボックスってあるんだ・・・」


「次は俺の方が質問をさせてもらうが、まずは自己紹介からかな?

さっき、そっちのケンだったか?が質問しようとしてたみたいだが、

俺の名前はサスケ、おさっしの通りに20年以上前に日本から、

こっちの世界シエラザードへと来て、ここルクシア共和国の隣国である、

コウガ王国で国王をしている者だ、隣のジュリーは俺のヨメだな」

「よろしくな!少年たち」


「「こ、国王陛下!?」」


「そう、鯱張しゃちほこばる事ないぞ、

元々は、ただの冒険者だったんだが、

結婚した相手が、お姫様だったってだけだからさ」


「じゃあ、お隣に座られてるジュリーさんが、

お姫様だったんですか?」


ちがう違う、私達は側室そくしつだからね、

正室せいしつであるミルク様が、お姫様だったんだよ」


「何人も嫁さんが居るのか・・・」


「どうだ~うらやましいだろ~」


「チョ~羨ましいですよ~」

「僕は嫁さんはマリモだけで十分だけどな・・・」


「ケンは嫁さんが居るのか、って事は、

2人は見た目通りの年じゃ無いって事か?」


「ええ、俺が29歳で、ケンは26歳でした。」


「へ~、そう言うパターンもあるんだな、

俺の場合は高校生の時に、そのままの年齢でコッチに飛ばされたんだよ」


「そうなんですか、

陛下が、冒険者から国王と成られたって事は、

やっぱり、ファンタジーとかでテンプレの、

魔王とかを倒して勇者に成られたんですか?」


「少年!サスケ様に、その質問はアンタッチャブルだぞ!」

「いやジュリー、シュウ達は知らないんだから仕方が無い事だ、

日本の小説では、それこそ有り触れた当たり前の話だからな、

今、シュウが言ったパターンの国王はマッスル王国のライ国王がそうで、

俺の場合は・・・」

サスケは、シュウ達に自分の過去を語り始めた。

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