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古の庭で  作者: 槍田歩馬
第一章 幕開け
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第7話 始まり

「え?金庫の金がない?」

 事件があったのは、新学期が始まって一週間ほど経ったときのことだった。

「はい、ごっそり」と私は答える。

「色々入っていたんだけれどねえ・・・」

いつもながら神出鬼没な校長がいつの間にか後ろに立っていた。

「佐倉先生は何か知らないの?」校長が言う。

「へ?私を疑っているんですか?」

と瑠璃さんはとぼけた声で言った。

「いーえ?そんなことしなくても貴女は億万長者ですからね、この田中ちゃん、一ミリたりとも疑っちゃあおりませんよ。私が言いたいのはね・・・」

「?」

職員室中の教員が首を傾げる。

「さっさと犯人見つけて半殺しにしてきて下さい⭐︎貴女得意でしょうそういう荒事」

「ははは、嫌だなあ私はか弱い女子ですよお」

そう言って瑠璃さんは自分の机の引き出しから竹刀を取り出した。皆が凍りつくのがわかる。私は苦笑いした。

「まあまあ校長、金庫責任者は私なんで、佐倉先生と探してみせますよ」

と瑠璃さんの腕を掴んで立ち上がる。

「どこ行くの?」

校長が訊いた。

「犯人の目星はついているんで、御酒先生と作戦会議してきまーす」

 そう言うと瑠璃さんは扉を開けて職員室を出て行ってしまった。

「──で?犯人の目星は?」

 廊下で小さな声で訊く。瑠璃さんはいきなり立ち止まって、後ろを振り返った。

「しっ。後ろ」

 後ろを振り返ると、柱の後ろの影が動いた。

「つけられてる」

 誰だろうか。このタイミングなら、犯人?そういえば、前に瑠璃さんが──

 すると瑠璃さんが大きな声で言った。

「こそこそしないで出てきて下さい。どうされたんです?──佐野先生」

 柱から佐野くんがひょっこり顔を出す。気まずそうな顔をしている。まさか佐野くんが犯人?

 「あわわ・・・」と佐野くんは動転していた。

「落ち着いて、どうしたの?」と冷静さを保つよう努力して尋ねる。

「いや、僕、見ちゃったんです・・・昨日」

「おお」

「といっても後ろ姿だけなんですけど・・・」

 そう言って佐野くんは俯く。

「で、誰」

「あれは松本先生・・・でした」

「え!?」と思わず叫ぶ。

「やっぱりねー」

 瑠璃さんは頷く。

 え、松本先生が?驚きが隠せない。まだ出会ってそれほど立っていないが、盗みなんて大層なことするようには見えなかった。

 というか、なぜ瑠璃さんはそう思っていたんだろう?前に言っていた『毛利さん』が関係しているんだろうか?

まずはこの作品を手にとって(クリックして)下さりありがとうございます。

もし、「面白そう」「続きが気になる」と少しでも思っていただけたのなら、ぜひ 「ブクマ」や「評価」 を押して頂けると幸いです。

(切実に!待ってます!)

拙い文ですが、これからも頑張ります!

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