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戴冠式

正式に王座を譲る式典として、戴冠式を行わなければならない。それがなければ、ギロティーニュ王国としてのメンツが立たないからだ。

領主共や自国の兵士に、ヴァル国のフェデリコ、アルデン国のアルベルト、ローゼリア国のエドガー、ニコラとその他上級士官など錚々たる面々が王室に集まっていた。席の中央には、国王を譲る老人たちが座っていた。

役者も揃ったところで、入場という合図とともに、音楽隊がギロティーニュの国歌を演奏した。そして、扉が開くと、ギロティーニュの正装に身をまとったルシアンとペディが入ってきた。兵士たちは声を上げ、事情を知っているエドガー、ニコラ含め上級士官たちは拍手をして出迎えた。一部の領主やアルベルトはどこか悔しそうな表情を浮かべていた。

ルシアンとペディは、老人の前に跪き、それぞれに王冠とティアラを授けられた。老人は道を退き、ルシアンとペディは王座の前に立った。そして、ルシアンは口火を切ると、場は静まり返った。


この度、ギロティーニュの国王となったルシアンである。私は、ペディとともに、プラニア全体に平和と安定をもたらすことをここに誓う。以上だ!


すると、皆が声を上げ、拍手喝采だった。そして、みな解散!とルシアンが号令をかけると、一同は早々に部屋を出ていった。


帰り際に、ニコラは不安げな顔をこちらに向けたので、軽くウインクすると、顔も緩んで、そのまま立ち去った。


王座を譲った老人は、上皇となり、生涯王室に留まることになる。

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