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王室の暮らし
ペディにとってギロティーニュ王室の暮らしというのはローゼリア以上に退屈なものであった。ルシアンとともに目覚めたら、ドレスに着替え、朝食の時間が始まる。王族が一堂に介してから、一斉に食事が始まる。食パンにジャムを塗るのでさえ、細かい作法について咎められた。
食事が終われば、一日中、光も差さない大理石の部屋で、領主共の出迎えをしなければならない。中には、体中をベタベタと触ってくるものもいるし、王室と婚約ができないのが悔しかったのか、露骨に嫌味を言う女性もいた。そういう無礼が許されるのも、彼らの輸出品に大きく依存せざるを得ないからだ。さらに、私への当てつけに、姉妹たちが、高級フルーツを用意してくれて、素直に食べるのを裏で冷ややかに笑う。やはり欲望には抗えぬのだなぁ、などとわざとこちらに聞こえる声で囁くのだ。
夜になれば、また王族が一堂に介して、静かに食事を摂る。鶏を煮込んだスープだが、あまりにも場が凍りついていて、スープの味を感じられなかった。
そして、入浴も、いちいち侍女たちに体を拭いてもらう。その後ローブに着替え、黙って寝ているルシアンの隣で静かに眠る。始めに彼に見いだした愛など、早々にに感じられなくなっていた。そして、エレナが作る小麦のパンケーキが恋しくなった。




