31/44
婚約
朝目覚めると、ルシアンが横に寝ていた。私は、急いでドレスに着替えた。近くの椅子に腰掛けた。相変わらず暗く、今が朝か夜かも分からなかった。しばらくして、ルシアンも目覚め、かけてあったローブを羽織った。
ペディ。もう目覚めていたか?
あら、おはようございます。
昨日は素晴らしかったな。
左様ですね。
ペディは、昨日の余韻がまだ残り、この暗い部屋にアロマの香りも相まって、ルシアンが魅力的に感じた。その余韻を一瞬で消し去るひと言を、ルシアンは放つ。
私は決めたよ。君と結婚しよう。
!?喜んでお受けいたします!
ペディは、ことがうまく運び、余韻も吹き飛ぶほど心が踊ってしまった。このままルシアンと暮らしても幸せだろうと感じてしまった。
そして、君と私は、ギロティーニュの国王と王女になるのだ。
真でしょうか!?
ペディはあまりの急なことに驚いてしまった。推察するに、昨晩の出来事は通過儀礼に過ぎず、手紙を読まれた時点で、ローゼリアとの政略結婚はすでに確約されていたのではないかとさえ思った。




