パーティー
ギロティーニュ城に着いた頃には、辺りも暗くなっていた。馬車を降りると、執事がこちらへどうぞというので、豪華な階段を付いていくと、男女が煌びやかな衣装を身にまとい、いくつかのテーブルには豪華な食事が皿いっぱいに盛られ、小皿に盛って、食べながら、それぞれが談笑していた。ペディはこれがギロティーニュ主義なのかと呆れた。
ニコラは外に待機するように命じられたので、一人で城の中へ行くと、さらに豪華で広い部屋に赤い絨毯が敷かれて、貴族の服装をした者たちが上品な様子で会話を楽しんでいた。普段は軍人との宴ばかりであったペディにとって初めての光景であった。中に入るのを躊躇したが、ある白い服の見た目のいい男性にエスコートされ、テーブルに招かれた。
名前はなんと申すのか?
私はローゼリア女王のペディである。
男は一瞬驚いた顔をするも、取り直した。
なぜ、そのような方がここへ?
招待されたのよ。
すると別の女性が現れて、男性にこの方は?と聞くのでローゼリアの女王様らしい、と返すと驚いた顔で、あの女王様は怖いわよ、などと怪訝な顔で耳打ちするように言うので、少し腹を立てたが、世俗などこんなものだろうと思うと、少し落ち着いた。
ルシアン王子らしき人物は見当たらなかったので、ざまざまな人間と話してみると、息子の教養とか、誰が誰と浮気をしているなど、くだらないものばかりで、なかなか話についていけないでいた。酒で場をごまかしていると、何やら騒ぎ声が聞こえたので、そちらを向くと豪華な服に身をまとい、ギロティーニュの紋章をつけた壮健な糸のような長髪の美男子が階段から降りてきた。女たちは口々にルシアン様!と叫ぶので、あの男が王子であることが分かった。
近づこうにも、人でごった返してなかなか近づけなかった。ふと、ルシアンと目が合ったが、またほかの女に目が行ってしまった。そして、ルシアンは何人かの女を連れて階段を登って行ってしまった。
結局、今回のパーティーではルシアンとコンタクトを取ることができなかった。




