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アルベルト

翌朝、ペディが帰還したという話を聞きつけたアルベルトが医務室へ飛び込んできた。


おお無事であったか!ペティ!

これはアルベルト殿。心配をかけてすまなかったな。

本当に君が無事でよかったよ!


ペディは、アルベルトに手を強く握られたので痛かったが我慢をした。彼の片手には赤いバラを携えていた。


いやあ本当に無事でよかった。ローゼリア主義の象徴である赤い薔薇を持ってきたぞ!どこに挿せばいいかな?


アルベルトは、ベッドの脇に備えられている一輪の紫のバラを取り除こうとした。


触るでない!!


ペディは叫び声に近い怒鳴ってしまった。その様子に見守っていたエレナも驚いた。ただ、アルベルトは、急に腹を立て、ペディの頬を叩いた。


くっ!

この私が、アルデン国とヴァル国一帯を支配し、西方からの進軍を阻止していることを忘れるなよ?

・・・誠に失礼した。


ペディは、アルベルトに顔を合わせることはなかった。アルベルトも興が冷め、赤いバラをエレナに手渡し、そのまま去っていった。


この薔薇、どうしますか?

仕方ない。適当に飾っておけ。


ペディの頬に赤くアルベルトの手の跡が残ってしまった。しばらくして気持ちも落ち着いた時に、エドガーを呼び寄せて、アルデン国とヴァル国の動きを牽制するように命じた。

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