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過去の記憶

ペディがリベル・エルヴァのアジトへ連れて行かれた翌日、カイルと共に食事をしていた。野生の肉を煮込んだスープでしょっぱくてニオイが強く何とか我慢して完食した。一日の食事はこれだけらしい。その後、ペディは無礼を承知で、カイルに過去のことを聞き出した。


私も女王になったばかりなので細かいことはよく分からないので聞くが、過去にローゼリアとの間で何があったというのだ?

流石にあんたもローゼリアが北方の蛮族って嫌ってるのは知ってるだろう?僕は母親のことは顔も知らないし、父も村の防衛で死んだ。ただそれだけだ。

それは無念だったな。

でもなこの村にはどうしてもその赤い爪を嫌う奴もいるんだ。

たしかにずっと赤い爪のことを言われ続けていたな。呪いでもあるのか?

そんなの知らないよ。誰も口を開きはしない。発狂するものまでいる。

そういえば、先々代の王については、ローゼリアでも誰も話すものはおらぬな。


ペディは、父に子供心に前の王はどういう人だったのか聞いてみると、頬を叩かれたのを思い出した。それに、足の赤い爪を知っているものは多いが、その意味を語るものはそうそういないのが不思議であった。


ともかく、過去のことは気にするな。これから良くしていけばいいんだ。あとくれぐれも外へはでないでくれ。分かったな。

承知した。


カイルはそのままどこかへ馬を走らせていった。しばらく家にこもっていると、退屈になって、外へ出てみた。そして、小屋の周りの植物などを観賞していた。ふと、影が現れたので振り返ると、男たち数名が取り囲んでいた。いったい何なの!?と叫ぶのもつかの間、布の裾を引っ張られ、木へ縛り付けられてしまった。

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