悪魔と踊るのは死んでから 3
軽く失踪仕掛けていましたね(していました)
私の作品を読んで頂いた皆様、申し訳ありませんでした。
約半年ぶりの投稿です。復帰して細々と書かせて頂くつもりなので宜しくお願いします。
2067年
サウジアラビア
パアァンッ!!!
何発も何発も銃声が鳴り響く戦場の中で、さっき鳴り響いた1発のデカい銃声が嫌に耳に残る。
俺の記憶が正しければシミターが最後にいた場所付近での銃声だ。
シミターが敵を葬るとしたらあの曲刀でぶった斬るかショットガンを使ってる筈だ。シミターが持つ獲物とは違う銃声が響いた事に俺は物凄い不安を感じていた。
その不安は己の脚をシミターの方へと歩かせ、タボールの銃口を曲がり角へ向けているのであった。不安が募り、焦りを生み出し、思考を単純にさせていく。
そしてその不安は自ら先へと進ませる。
顔を覗かせるとそこにはイサカM37を持つ黒人と目を合わせた。有り得ない、ここにはシミターが居たはずだ。それにあの黒人が構えてるのはシミターのショットガンじゃないのか!?
思考を巡らせながらも体は動かしていく。
身体を後ろに引き戻す。
バスゥンッ!!!
目の前を9発のペレットが飛び散っていく。
今の一撃で冴えた。シミターは死んだ。あの黒人がイサカを構えてる時点で認識しなければいけなかったのだ。
物事が定まれば意識も段々と冷静になってくる。
シミターの仇を打つ為にも奴を己の手で殺さなければならない。
先程の銃声を聞いて味方が集まってきている。
ならばまずは弾幕を張って奴を牽制し包囲する!
身体は出さず、銃だけをおおよそ相手が居るであろう場所へ向けてフルオート射撃をする。
だがタボールは弾かれ、俺の身体は壁から引き剥がされていた。
黒人が飛び出てくる。
真正面を向き合ってしまう。
俺の行動は読まれていたのか!?
状況は最悪だ、ほんのコンマ単位で俺は奴にぶち抜かれるだろう。
MTAR-21はもう無い、あの黒人はシミターのイサカを俺の胸に向けている。予備の拳銃等は無い。
シミターみたいに曲刀をぶら下げてるわけでもない。俺には身に付けているもので奴に適うものがなかった。
イサカM37の銃口から己を死へ誘う9発のペレットが襲い掛かる。
ゆっくりと銃口から飛び出る散弾
マズルフラッシュまでゆっくりと確認できる。
衝撃
一瞬の痛みと視界が薄まっていくのは一緒だった。
小さい頃から一緒だったシミターやニーモーターの思い出、
今までのしょうもなくもみんなの前で笑っていた自分が見えてくる。
これが走馬灯ってものなのかもしれない。
バスゥンッ!!!
一発の銃声が、彼の生涯へ終わりを告げた。
同刻
バラララッ... バスゥンッ... バスゥンッ...バスゥンッ...
「結構近場でやってるみたいだな。」
「こっちにまで火の粉は飛ばさんで欲しいがな。」
「まあ、あのショットガンの音は多分シミターだろうから大丈夫だろうけどな。」
「飯おごってもらうんすから生きてもらわないとダメですもんね。」
「「「ハッハッハッハッハ!」」」
俺はシミターのミスをカバーした後、再度陣地を構築している状態だ。ついさっき“隣の”民家を制圧したばかりであり、今からニーモーターを準備するところだった。
くわえていたたばこを潰し、新しいのに取り換える。
「どうやら射撃音が止んだみたいだな。」
仲間が呟く。
「シミターがここらのは殺ってくれたんだろ。」
「それじゃあ、俺達は支援砲撃と参るか。」
そう、ここは屋根の上
制圧した家は砲撃に不向きだったため隣の屋根に上がらせてもらっている。
ちょうど正面遠くの方でドンパチ騒いでるところがあった。膝のニーモーターの位置を調整し、前を見つめる。
そして..... ショットガンを構える黒人と目が合った。 一瞬時が止まったように感じた。
瞬きをすると既に黒人は部屋の中に侵入し、銃口をこちらへと向けている。
「じょ、冗談じゃ....」
バスゥンッ!!!
人の命を奪うには、12ゲージは安すぎる一撃であった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
AoIg外伝 如何だったでしょうか?
1、2話より文数が少なくなってしまいましたが、大丈夫です。(何処がだよ)
何が大丈夫なのは今回は復帰も込めて2話投稿させていただくからです。
全然締めることもなく後書きを終わらせていただきますが、これからもAoI本編、外伝含め宜しくお願いします。




