section.56_アイアス都市新聞 都市間戦争取材メモ
取材メモ
城塞都市アイアス・カルコサ都市国家間戦争
取材の経緯
都市間戦争でも稀に見る数の大型機動兵器が前線投入された戦争であり、都市連合による調停後にアーカイブにも記録される事となった。多数の死者を出した戦争だが、調停が入ったとはいえ最終的に講和条約を締結したという意味でも稀有な戦争と言える。また、企業連合の新兵器の実験場となったという噂もあり、真相究明のため取材を実施。
戦争記録
・調停の記録
領土(経済圏)の所有問題による紛争を皮切りに戦闘が激化。ついに都市国家カルコサの旧政府が都市国家アイアスに宣戦を布告し、都市国家間の大規模な戦争が勃発した。
都市国家カルコサ※の主張
かねてより旧政府が都市国家アイアスに対して領土(経済圏)について所有面積の不適合を主張しており、その摩擦が戦争の引き金となった。
※戦後樹立した新カルコサ政府からの報告
都市国家アイアスの主張
カルコサ都市軍による領地侵犯が相次いでおり、越境行為を行う部隊の規模の拡大により紛争から戦争に発展。アイアス政府より領土(経済圏)問題の主張はなく、規模の拡大と宣戦布告により戦争化した。
・小規模な戦闘について
宣戦布告以前よりカルコサ都市軍の越境行為に対してアイアス都市軍は警告後の迎撃を繰り返していたため、各戦闘の詳細な記録は困難。
調停委員会としては、ついにアイアス都市軍がテロリスト同様の無警告攻撃の実施から激化したと判断。
・アイアス食料プラント強襲(第一次侵攻部隊殲滅戦)
都市国家カルコサより最終的には師団規模の部隊が投入された戦闘。だが、結果として越境攻撃を行ったカルコサ都市軍が全滅という結果に終わっている。
アイアス都市軍は捕虜を一切取っておらず、侵攻部隊を殲滅という見せしめ的な対応をしている。
また、カルコサ都市軍はこの侵攻においてアルビオン・バイオニクス社の部隊を攻撃。意図は不明だが、これが戦争の結果を決めたと言って過言ではない。
アイアス都市軍だけでなくプラント職員にも死傷者が出ているが、カルコサ第一師団の死者数を入れると3桁に及ぶ。
部隊の生存者数で言うなら、アイアスの完勝であるが、食料プラントを破壊され機能不全となっている。
カルコサ都市軍の出撃部隊
カルコサ都市軍第一師団
MⅢ部隊と輸送部隊で構成された高機動部隊。
アイアス都市軍の出撃部隊
都市外活動専任特殊部隊
MⅢのみで構成された特殊部隊。大隊規模。
・カルコサ都市軍キャンプ強襲(第二次侵攻部隊殲滅戦)
カルコサ都市軍から第一師団生き残りの救出を名目に大隊規模の予備隊が越境。アイアス都市軍からの強襲を受ける。なお、アイアス都市軍は当戦闘に関しては関与を否定している。
当戦争で初めて大型機動兵器が投入された戦闘となる。企業連合の部隊とも噂されているが、取材打診にも返答はなく詳細不明。
カルコサ都市軍の予備隊は全滅。
カルコサ都市軍の出撃部隊
カルコサ都市軍第一師団
輸送・救援を行う予備隊とされている。
アイアス都市軍の出撃部隊
詳細不明
最新鋭の高機動型大型機動兵器3機の出撃が確認されている
・アイアス城壁前防衛戦(第三次侵攻部隊殲滅戦)
先のカルコサ都市軍キャンプ強襲を経て、カルコサ旧政府は都市国家アイアスへ宣戦布告。大規模な攻城戦へと発展した。カルコサ都市軍は3機の大型機動兵器を投入。対してアイアス都市軍は1機の大型機動兵器を投入。アイアス都市軍は焦土作戦を実行した。
都市国家アイアスは城壁の対空設備の損傷と防衛部隊のMⅢが全滅という多大な被害を被るも、カルコサ都市軍の大型機動兵器3機を無力化。対空防御を失ったカルコサ都市軍へ地対地ミサイルでの絨毯爆撃を実施し辛勝する。また、企業連合アルビオン・バイオニクス社が都市国家アイアスを支援しており、企業連合の実験機が多数目撃され、軌道エレベーターを戦争に使用された疑いもある。
当戦闘後、都市国家アイアスから都市連合による調停の下、都市国家カルコサへ向け講和会議を持ち掛けた。
カルコサ都市軍の出撃部隊
第二師団
第三師団
大型機動兵器3機を伴う攻城戦部隊。
アイアス都市軍の出撃部隊
都市外活動専任特殊部隊
都市防衛隊
企業連合の実験部隊
大型機動兵器1機が城塞都市アイアス第一層に配備、出撃が確認されている。機種は後にアルビオン・バイオニクス社のフリューゲルと判明。受注が開始されたばかりの最新鋭機であり、都市軍と企業連合の癒着が疑われたが、戦後の処理に追われ、追及は棚上げにされた。
大規模な戦闘は以上となる。
宣戦布告以前の小規模な小競り合いから換算するとおおよそ1年間、都市間戦争状態だったと言える。
・その後の動き
アイアス城壁前防衛戦の後、都市国家カルコサにて大規模なテロリズムが発生。カルコサ都市軍により鎮圧されるも市民と都市内に多大な被害が出た。
その後もカルコサ旧政府は都市国家アイアスへの侵攻を指示するも、都市内の情勢もあって市民と都市軍から反発がありクーデターにまで発展する。
都市国家アイアスはクーデターを起こしたカルコサ都市軍と軍事政権を支持し、物的な支援を行った。
結果、カルコサ旧政府の首相、大臣は拘束され重大戦犯として暫定政府の下で戦争犯罪裁判にかけられた。
都市連合調停の下、都市国家カルコサ新政府と都市国家アイアスは講和会議を行い、講和条約を締結し終戦する。
都市国家アイアスは、多大な流血を被った都市国家カルコサの新政府支援を名目に、賠償金の支払った。
都市国家カルコサは、都市国家アイアスへの領土権主張の放棄を条文に記載された。
金銭的に戦勝国である都市国家アイアスが損をしたように見えるが、都市国家カルコサへ内政干渉を行い傀儡政権を作り上げた間接的な侵略にも見え、政治団体、活動家によって解釈が異なっている。
また、企業連合は一切の取材に応じないため、戦争での実験行為について究明はこんなんである。
取材先
都市連合広報
都市国家アイアス政府広報
アイアス都市軍広報
都市国家カルコサ新政府広報
アイアス平和主義連盟
アイアス保守連合
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参考文献
都市連合アーカイブ『都市間戦争記録』




