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section.21_少年の日記

1週間などたったの7日間をまとめた期間、1カ月もただの30日間だと思っていた。


それだけの日数では何も変わらないと考えていたが、僕の部屋には今まででは考えられなかった変化がある。


まず同居人ができた。


同い年くらいの少女である。


彼女のために部屋を1つ空けてベッドも買った。


それが苦であったりはしない。境遇に似ている部分があるからかもしれない。


ただひとつ、大きな問題は異性であるということだが、今のところ大丈夫……だと思う。


本棚とテレビが増えた。


彼女は文字の読み書きは問題なくできるようで、童話を好きこのんで読んでいる。


僕も勧められて読むことになったが、思いのほか面白かった。


小説に意味はないと思っていたが、何も考えず楽しんで読む事にも意味はあるのかもしれない。


テレビを買った。


彼女がとても興味を惹かれていたので、どんな反応をするか気になった。


もともと置いていなかったのは、僕が興味を持てなかったからだ。


少女は映画に魅了されたようで、何作か一緒に観た。


個人的には野生動物のドキュメンタリーが過剰な描写もなく好みだった。


彼女は現実と異なる異世界を描いたものを気に入ったようだ。彼女にとってはここも異世界のようなもので共感できるのだろうか。


ただ、まれにある過激なラブシーンにはお互い閉口するしかなかった。


1日は、ただ繰り返すものだと思っていた。


1日で、これだけ何かしたいと思ったことはあっただろうか。


いや、あった。


生きる上で役に立つことを一心不乱に学んだ時期がある。


役に立つことをずっとしてきた。


こうして日記を書くのも、考えをまとめるのに役に立つからだ。


その結果、文字も読めなかった自分が精密機械の塊のような兵器を操れるようになっている。


だが、それには明確な意味や目的があった。


今していることは……単に彼女に振り回されているだけかもしれない。


でも、僕が楽しんでいるのも事実だった。


彼女が1人で生きられるようになって部屋を出ることになったら、部屋に増えたものを僕はどうするだろうか……。


たぶん、彼女に渡すと思う。それで以前の部屋に元通りだ。


それは少し寂しいかもしれない。


ラルスさんとシーラさんと別れて住むようになっても、自立できた事が嬉しく、そう思ったことはなかった……。




彼女は、1人より僕といたいと言っていた。


僕が言い回しを間違えたために言わせてしまったことだけど……

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