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37 知人

「その声……桜田勇太?」


覚えてたか。しかもフルネーム。

適当そうなのに案外律儀だな。


「ああ。魔王はクリスタル集めに凝ってんのか?

誰かが自分のもとに辿り着くのが怖いのか。

結構臆病だな」


「本当の強者以外に来てほしくないんだってさ。

だから僕を<鍵>のところに向かわせてる」


「怒らないのか? 魔王を馬鹿にしたのに」


「いいよ別に。

前は初対面だったから魔王軍の体裁のためにマニュアル通り喋ったけど、僕別に魔王好きじゃないし」


魔王軍マニュアルあんのか……

どこまでもマイペースだなこいつ。

魔王好きじゃないのに魔王軍て。大丈夫か魔王軍。


「へえ……そんでまたクリスタル集めか?」


「違う。今回は裏切り者の抹殺が目的」


魔王も苦労してんなあ。

問題児の部下に裏切り者。


「<鍵>、君たちで言うクリスタルに膨大な魔力があるのに気づいたんだろうね。馬鹿な奴だ。僕らが黙ってないのくらいわかるだろうに」


「そんじゃあ、今回俺たちが戦う理由は無いな」


「は?」


「お前は裏切り者を始末。俺はクリスタル回収。お互いの利益になる。あとはまあ、お前とはなんとなく気が合いそうなんでな」


小さくうなる声が聞こえる。考えてくれてんのか。


「わかった。君は夜目が効くみたいだし。よろしく」


良かった良かった。さっさと済ませたかったからな。グラストミアとの戦闘は長引きそうだ。


「おし、じゃあ探すか」


「待て」


「あ? どうした?」


「なんにも見えない。連れてって」


「…………」


萌えキャラだったのかこいつ。

こんにちは

小夜寝草多と申します。


皆様にはひとつ、謝っておかなければいけません。

申し訳ございませんでした!!!

本来は登場させる予定ではなかったグラストミア。

私のお気に入りという理由で、ここで再登場です。

ただ、ご安心を。クオリティを下げたということではございません。

どうか優しい心でお読みください。


ここまで読んでくださりありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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