18 襲撃
──宿
………………なんだ?
物音がする……
こんな夜中に……リリィか?
隣の部屋だから、何かあったらすぐ呼ぶようには言ったが……。
違う。
気配は2つ。リリィは分裂しない。
堂々扉から入って来ようとするとは、肝が据わってるじゃねえの。
扉のすぐ横にしゃがむ。
来る。
「ふんっ!」
「おせえんだよ!」
扉を蹴破った奴の顎を一発。
後ろで手斧を振りかざしてる奴……仲間ごと叩き切る気か!?
「こんの野郎っ!」
気絶した手前の奴を突き飛ばして俺も慌てて避ける。
ガンッ!!!
「おらあ!」
「アがっ………………!」
後頭部ガラ空きなんだよバーカ。
何なんだこいつら。見たこともない奴らだ。
殺されるほど悪いことした覚えが無いんだが。
「だ、大丈夫ですかぁ!?
大きな音が……ユウタさん…………?
あ! だ、だめですよケンカなんて!!」
2対1、しかも相手は手斧持ってるのにケンカはないだろ。
リリィには何とも無いみたいだな。
「リリィ、この宿出るぞ」
「え、まだ夜中ですよ……?」
「この街はなんか変だ。
ここにいたらまたこんなのが来る」
「わ、わかりました。
支度するのでちょっと待ってください」
最初からおかしいとは思っていた。
ギルドマスターの話じゃ、
クリスタル周辺には、凶悪なモンスターがいて、クリスタルを守ってるらしい。
<幻想の砂漠>でそうだったみたいに。
じゃあこの<魔法の都>の様子はどうだ?
モンスターどころか、
敵らしい何かさえ見当たらない。
和やかに人々が暮らしている。
何かが変だ。さっきの奴らも、何の前触れもなく襲ってきやがった。
普通の人間じゃない。じゃあ何だ……
「お、お待たせしました!」
「とりあえず広場に行くぞ。都の様子が見たい」
一体何が起こってる?
こんにちは
小夜寝草多と申します。
文字通り門前払いされてしまった勇太一行。
つらいですねー。
自分のコンプレックスをいじられるのってきついですよね……
いじめ! ダメ! 絶対!
ここまで読んでくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。




