13 声
「……さ…………ゆ……り…………?」
意味がわからない。
嬉しいんだか驚くんだか、頭ん中がグチャグチャだ。
「ごめんね勇太……
寂しかったよね……
でも、もういいんだよ。
私はここにいる。
もう離れたりしない、ずっと一緒だよ」
彼女の手が俺の頬に伸びる。
体感にしてたった3日前まで聞いていた声が、
ひどく懐かしい。
もう聞けないと思っていた。
もう触れられないと思っていた。
ちゃんと温かい、生きた人間の温度。
「ああ……沙由里、俺も
二度とお前を離したりしない」
彼女を抱きしめる。
本当に、本当に沙由里なんだ。
もう頑張らなくいいんだ。
ずっとここでこうしていたい。何も考えたくない。
俺は幸せだ。今までで1番。
「……ユ…………ん…………!」
……なのになんだよ。誰かが俺を呼ぶんだ。
邪魔しないでくれ。沙由里との時間を。
やっと逢えたんだ。
「……ユ……タさん…………! ユウタさん!」
いつの間にか横たわっていた体を起こす。
目の前にいたのは沙由里じゃなくて、
「状態異常は解除できたはずです!
目を覚ましてください! 敵が来ます!」
俺に背を向けて叫ぶ、
小さな魔法使いだった。
こんにちは
小夜寝草多と申します。
急展開失礼します!!
勇太あああ!!!
いえ、余計なことは言いません。
この先を楽しみにお待ちください。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。




