10 小さな魔法使い
わざわざ届けてくれたんだ。
お礼のひとつもしてやりたいが……
「………………ぁ……んさつしゃ…………」
名乗ってからリリィが放心状態だ。
先を急ぐからほっとくか。
さて、あとどれくらいかな。
「あっ……ま、待ってください!」
「なんだ、来るのか。
急いでるから、足は止めないぞ」
俺より20センチも背が低い女の子。
年もいくらか低いだろう。
そんなリリィもギルドに参加したんだ。
それなりに才能があるんだろうな。
道中暇だったし、話し相手にちょうどいいか。
「なあリリィ、昔から魔法は得意だったのか?」
「い、いえ……。
ちょっと人より魔法が好きってくらいで……
今も全然だめなんです……。
ほとんどの魔法は使えるんですけど、
元々の魔力が少ないから、通常魔法がすごく弱くて……。
みんなみたいに
モンスターに立ち向かう勇気も無くて……」
ほとんどの魔法が使えるってすごいんじゃないのか?
基準がわからん。だって
「いいじゃん。俺魔法使えないぞ」
「え?」
意外そうな顔すんな。
だって知らねえもん。なんだよ魔法って。
暗殺者は魔法のエキスパートって聞いたのに。
体は勝手に動くのに。
あの白髪野郎
<ささやかな手助け>に魔法も入れとけよ。
……思えば、俺が暗殺者なのってその手助けのおかげなのか。
前言撤回、ありがとう白髪野郎。
……そういや
「リリィはなんで俺について来る」
「………………」
「……リリィ?」
突然立ち止まったリリィ。
もう太陽は落ち切って、
満月の光が辺りを照らす。
リリィは俯いていて表情は伺えない。
しまったな。これは。
「………………私、家族が魔王軍に殺されたんです……」
きいちゃいけないことだ。
こんにちは
小夜寝草多と申します。
魔法使いリリィ。
勇太には無い「魔法」という要素を持った女の子です。
キャラクターに、まず声をあてると性格等が安定するので、私は新キャラが登場するたびにcvを決めております。
え? 二度手間?
ははっ、そんなバカな。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。




