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三話



最寄りのホームセンター|(30km先)で木炭と生活用品を購入する。

ついでにダンジョンコーナーに。

…何故バールがある? そう考えながら打撃用の武器を見る。

小中高は野球してたから振り抜く方が楽、そう思いながらダンジョン産の鉱石で作られた棍棒を握る。

見た目のサイズに対して質量が軽過ぎる。


「コレ中身スカスカとかじゃ無いよな」

「ダンジョン産の鉱石で作られた武器は理解を超えてるんですよ、良ければお試しになりますか?」


どうやら呟きが店員に聞こえて居たらしい。


「すいません」

「いえ、私も初めて持った時同意見でしたから」


笑顔で答える店員に試し撃ち?をしたいとお願いする。

そして奥にある部屋へ、そこには50cmほどの太さの棒が一本立って居た


「この棒を叩いてください。 ダンジョン産の鉱石で形状記憶合金ですので柔らかく武器の質感を確かめるのには最適ですから」


言われるがまま棍棒を振り抜くと柔らかな感覚が。

そして近くの機械には『九十二』と言う表示が。


「凄いですね、ダンジョン経験者ですか?」

「いえ、違いますけどこの数字ってなんですか?」

「ダメージを数字化したモノです。 九十二ですと低ランクのモンスターなら楽勝ですね」

「なるほど…」


うん、グリップもピッタリだし棍棒をダンジョンに入る為に購入する事にした。

防具は、上質なレザー防具で、命には変えられないからな。


勿論,道中、畳屋にも行った。

住所を言ったら物凄く嫌な顔されたが、どれだけ嫌われてるんだ母方の親戚連中。

母の名前を出した途端かなりフレンドリーになってくれた。

その時、聞いたのだが母方の親戚連中はスタンピードを理由に周りからお金を借りてそのまま逃げたらしい。

初めて聞いたのだが、叔父が二人、叔母が一人居るらしい、あっ、元ね。


家戻って荷物を置き直ぐにダンジョンへと入る。

今回はダンジョンの情報ではなく自分のステータスを見る為。

ホームセンターの店員からダンジョンのススメという初級者用の説明書を貰ったからだ。

ステータスは国にステータスカードを作ってもらうかダンジョン内でしか確認できないらしい。


「えっと、ステータス」


〉レベル一

〉スキル【ダンジョンテイマー】レベル一

〉力 二十一

〉魔 五

〉防 十三

〉速 十七

〉称号

【ダンジョンをテイムした者】


自分のステータスを見る限り脳筋スタイルだ。

スキルを選択した。


〉スキル【ダンジョンテイマー】レベル一

ダンジョンをテイムすることが可能。

ダンジョンコアに使用すると100%テイム出来る、なお、コア以外では確率が大幅に下がる。

また、テイム時、眷属化、ダンジョンコア化|(ダンジョン消滅)を選択出来る。

ダンジョンコア化の場合、メインダンジョンに合成できる。


簡単に言うと、ダンジョンからの魔力徴収かコア自体の吸収かを選択出来るわけだな。

うん、やっぱチート。

次は称号。


〉称号

【ダンジョンをテイムした者】

初めてダンジョンをテイムしたモノに与えられる称号。

〉効果ダンジョンテイム確率10%アップ。


うん、コレは使える。

コアまで行かなくてもダンジョンテイムをすることが出来る可能性が高まるわけだ。

とは言え、まずは深度の低いダンジョンでレベル上げしてからだな。


翌日、俺は比較的近所にある深度Z、ランクXの過疎ダンジョンに来ている。

武器は勿論ダンジョン産棍棒にレザー防具。

話を聞くと一週間に二、三人の討伐者がいればいい方らしい。


中に入ると自分のダンジョンとの違いに気づく。

肌で感じる空気が軽いのだ。

コレが深度の違い。

このダンジョンは洞窟タイプ。


出て来るモンスターは、オオネズミ、角ウサギ、ゴブリンの三種類で最低ランクのモンスターらしい。

少し先に進むとオオネズミが一匹。


…うわぁ、リアルにデカいネズミ…嫌悪感が半端ない。

だが、近くに寄り意を決して棍棒を思いっきり振り下ろす。

『きー!?』と言う声を上げて消滅するオオネズミ。

そこには、小さな小石が落ちている。

拾い上げると霧となって身体の中に…コレがモンスター退治の際に得られる経験値。

不思議な事にパーティだと全員分になるらしい。


そこからオオネズミを九匹倒したところでそれは起こった。

身体の芯から熱くなりわかりやすい程に自分の身体能力が上がったことがわかった。

ステータスを開くと



〉レベル一→レベル二

〉スキル【ダンジョンテイマー】レベル一

〉力 二十一→二十七

〉魔 五→六

〉防 十三→十六

〉速 十七→二十一

〉称号

【ダンジョンをテイムした者】


ステータスの確認と休憩を終えた俺はさらに下層に潜って見る。

一階、降りるとそこは森だった。

獣道を先に進むと角ウサギが突如横から突撃して現れた。

ギリギリで気付いた為、ダメージはなし。

避けた角うさぎは角が木に突き刺ささってジタバタと暴れている。


「……」


コレは笑えるけどエゲツない破壊力だぞ。

木に突き刺さるんだったら避けなければ今頃…全身の鳥肌が立つ。

木に突き刺さった角ウサギを棍棒で叩きのめすと木ごと粉砕した。


「マジか…」


驚きなのは自分の手に痺れや違和感がなかった。


「試して見るか」


木に向かって棍棒を振るうときが粉砕する。


「ダンジョン産の棍棒ヤベェ…という事はこのレザー防具も」


実験する勇気はないのでそのまま探索に戻る。

モンスターから落ちる小石は魔石と言われており拾わなくても勝手に吸収される。

それから角ウサギは簡単に討伐できた、理由は勝手に飛び出して木に刺さる、刺さる。

コイツら出現場所間違えてないか…。


二十羽を超えた辺りで再び身体が芯から熱くなる。

再びステータスを見る。


レベル二→レベル三

〉スキル【ダンジョンテイマー】レベル一

〉力 二十七→三十二

〉魔 六→六

〉防 十六→二十二

〉速 二十一→二十六

〉称号

【ダンジョンをテイムした者】


ふぅ、疲れた。

モンスター狩りはもう良いか。


今回来た本来の理由は【ダンジョンテイム】スキルの使用。


「テイム方法迄はダンジョンコア以外はわかってないからな…うーん、取り敢えずテイム!」


その場でテイムを唱えると『ダンジョンコア及びダンジョンに手を接触しなければ発動しません』と目の前に表示される。

その場でやろうかと思ったけど次々に角ウサギが飛び込んで来てそんな暇もない。

…ダンジョンのススメに安全地帯の内容が載ってたな。

確か、各階の入口付近だった。

飛び掛かって来る角ウサギをボコボコにしながら入口へと向かう。

入口付近の安全地帯と呼ばれる領域に着いた。


そしてダンジョンの壁に手をつける。


『ダンジョンテイム確率三六%』


と、目の前に表示された。


「テイム」

『失敗しました』

「テイム」

『失敗しました』

「テイム」

『失敗しました』

「テイム」

『失敗しました』

「テイム」

『失敗しました』


いや、三分の一の確率なのに外しすぎだろ。


「テイム」

『失敗しました、もっと情熱的にテイムする事を推奨します』


情熱的って…何!?

まさかの感情論。


「て、テイム!」

『もっと情熱的に』

「テイムゥ!!」

『そう、もっと思いこめて』

「テイムゥゥゥゥ!!」

『ダンジョンをテイムしました』


…途中からおかしな表示になってたよな。


「明らかに煽られてたよな…」

『どうでも良いので、眷属かダンジョンコア化か選択してください』

「えっスキルにどうでもいいって言われた?」

『5、4、3、2、』

「コア化!コア化で!」

『ダンジョンコア化が選択されました。 二十四時間後にダンジョンは消滅します。 その際に発生したダンジョンコアは自動的にメインダンジョンに吸収されます』


つまりは明日か。

俺はその日のダンジョン探索を終えて帰宅の途についた。



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