四話
ダンジョンテイムしてからの翌日、体調はすこぶる良かった。
コレがレベルの恩恵。
ダンジョン行った奴が行ったことない奴にマウント取る気持ちがなんとなくわかる。
コレは自慢したくなるわ。
しかも耐熱性もあると来たもんだ、全然寒くなくなった。
今日は畳やら家財道具やら昨日ホームセンターで買ったモノが届くし、ダンジョンコアの吸収まではやる事いっぱいだ。
勿論、鍵も変更するしセキュリティーも入れる、あの親戚どもが鍵持っているのもあるし侵入する可能性もある。
まずはホームセンターのトラックだ。
囲炉裏の床をフローリングにする、もちろんダンジョン由来の品だ。
夏は涼しく冬は暖かいと言う謎素材。
ウチに来たホームセンターの人引いてたわ、だって、何もないもんw
ガラスも無く板一枚で塞がれてるだけだもんな。
空き家どころか廃棄家屋って言っても過言ではない更には地域でもダントツにデカい家。
畳屋さんでの話ではお手伝いさんが何人も居たけど、祖父と叔父が無能すぎて困窮していったらしい。
それに加えてダンジョンの発生。
国の支援金でもギリギリだったらしい。
ホームセンターのトラックが帰った後自分でフローリングを設置する。
流石、ダンジョン由来の品、並べるだけで勝手にフィットしてくれるど素人でも出来る簡単使用。
僅か数十分で十五畳のフローリング完成。
次は前の家から持ってきた家電や家具の設置。
…ようやく生活感出てきたな。
次は六畳分の畳を一番小さな和室に敷く、レベルアップ効果だろう畳が軽い軽い。
この屋敷、お手伝いさんの部屋もある為、囲炉裏の間、寝床の畳の間以外に和室が十二部屋もあるのだ。
ダンジョン成長したら討伐者に対しての民宿などもいいかもしれない。
玄関の鍵をピッキング不可の鍵に変更。
更にはセキュリティーもかなり厳重なプランに加入、なんせガラス戸がある場所は全部板一枚だからな。
監視カメラは付けとかないと。
コレで取り敢えず家の守りは十分。
そうこうしている間にダンジョンコア化及び吸収の時間が来た。
時間が来て身構えてるも何も起きない。
「…? ダンジョン行って見るか」
ダンジョンの入り口に入る。
「えっと、ダンジョンメニュー」
〉テイムダンジョン
〉ダンジョン名称無し
〉ランクZ
〉深度C
〉全五階層
〉魔力20/105
〉スタンピード 設定off
そう魔力が五上がってる。
まあ,最低ランクのダンジョンコアだとこんなモノか。
ランクを選択する。
〉ランクZ→ランクX|(必要魔力20)
『必要魔力量が足りています。 ランクアップしますか? 【はい】 【いいえ】 ランクアップしたいなぁ』
……最後の文は誰? 取り敢えず怖いから【いいえ】を押そうとすると。
『あ゛ぁ゛? 【はい】か【はい】だろうが空気読めよ』
…メニューに空気読めよって言われるのおかしいだろ。
しかもガラ悪いし。
じゃあ【はい】を選択。
一瞬眩い閃光が走る。
視界が戻って見えたのはなんの変わり映えのない景色、まあ入口付近にしか入ってないから中のことはわからないけど。
『ランクXに成長しました』
…で?
ネットでダンジョン庁のサイトを開きランクXの素材を見る。
|(ランクX素材 劣化薬草)以上。
薬草取る前から劣化してるとか笑えねぇわ。
うん、コツコツと過疎ダンジョン巡りでもするか…でもなぁ、あの、テイム方法だとな。
いつか誰かに動画とか撮られて世間に晒される気がする。
うん、アレを使おう。
外に出ようとすると『ステータスを確認してください』と表示される。
なんとなくダンジョンのステータスに恐怖を覚えるが
「……ステータス」
〉レベル三
〉スキル【ダンジョンテイマー】レベル一→レベル二
〉力 三十二
〉魔 六
〉防 二十二
〉速 二十六
〉称号
【ダンジョンをテイムした者】
【ダンジョンテイマー】のスキルレベルが上がっていた。
スキルを選択。
〉スキル【ダンジョンテイマー】レベル二
ダンジョンをテイムすることが可能。
ダンジョンコアに使用すると100%テイム出来る、なお、コア以外では確率が大幅に下がる。
また、テイム時、眷属化、ダンジョンコア化|(ダンジョン消滅)を選択出来る。
ダンジョンコア化の場合、メインダンジョンに合成できる。
ここまでは以前と変わらずだ。
【ダンジョンスキル】に現れた新しいスキルがこれ
〉【ダンジョン鑑定】
ランク、深度によりそのダンジョンから徴収、吸収出来る魔力を知ることができる。
うん、意外といいと思いきや、まだ本格的に一回しかダンジョン行ってない自分には微妙だ。
何個かテイムした上での状況だったら大喜びしてたかも。
『チッ』
舌打ちしやがったよこのステータス。
ステータスってみんなこうなの? 俺だけじゃないよね?
まあ、何個か目星いい過疎ダンジョン見つけてるし無駄ではないかもな。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
とある過疎ダンジョンが消滅した事がニュースになっていた。
何故なら丁度、ダンジョンの間引きの日だったからだ。
プロハンターが入って二分後に消滅しそしてプロハンター達だけが排出されたからだ。
本来、完全消滅した場合、中にいた全員が排出される。
だが、居るはずの人間が居ない。
コレは世界でも一度も確認されていない事象である。
その為、日本のダンジョン庁だけではなく世界ダンジョン機構まで動き出す事態となったのだ。
この件に関しては緘口令が敷かれた。




