表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【不動産】探しているのに無いじゃない~時間をかけ血眼で探しながら、たくさんの有給とお金を無駄にして学んだ家探し~【実録】  作者: roctan


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
27/34

27 とうとう土地探し

 残すところ、あと二カ月となりました。

 何が何でも、今月決めないと、

 私は物件サイトをさらに念入りに調べました。


 じっくり探せば見つかる、というわけでもないのに。


 もはやリフォームしている時間はないため、

 築浅でクリーニングすれば良い物件か

 多少交通の便など条件は悪くとも、

 購入できる額の新築でないといけません。


 私の気持ちは焦るばかりでした。

 だって引っ越し先が決まらないと、

 何もかも進めることができないのです。


 引っ越し屋の手配も出来ず

 荷物の整理など具体的な準備も進みません。


 さらに言えば転職先も決めることができないのです。

 住所変更する手続きもたくさんあります。


 引っ越し先が決まったら、やることは山積みなのに

 時間だけが刻々と過ぎていく……。

 それは身の細る思いでした。

(気持ちの問題に過ぎず、

 まったく痩せたりしませんでしたが)


 無駄嫌いの私がとにかく避けたかったのは、

 ”仮住まい生活”です。


 敷金・礼金払って、何カ月も家賃を負担して。

 しかも引っ越しは二回となってしまうのです。

 それらは本来、まるっと不要な金額、手間、時間です。


 さらにいえば、うちには猫がいるので、

 賃貸で住める物件はかなり限定されてしまいます。

 探すのにどれだけ苦労することでしょう。


 そんな中、夫はとうとう

「土地を見に行こう」

 と言い出しました。


 私たちが決められないのは、

 間取りや建物に納得がいかないことや

 希望の駅に住みたくなる家が見つからないためでした。


 中古物件の情報数は少ないですが

 土地を含めるとかなり選択肢は増えます。


 だから”土地を買って建てれば良いのではないか”、

 という考えに至ったようでした。


 私は”仮住まいなど死に金だ”と思っていたので

 それまで反対していました。


 しかしとうとう見に行くことにしたのです。

 こうなったらありとあらゆる可能性を試すしかない、

 そう考えて。


 最初に見に行った土地は

 最も希望している駅から

 徒歩5分の角地でした。

 日当たりも良く、立地的にはいうこと無しです。


 しかし坪数が少なく、いわゆる狭小地というものでした。

 接道は5mで整形地とは言い難い形状をしています。

(ひとつの角がとんがっていた)


 そして何より、強気な販売価格。

 公示地価のなんと二倍に近い価格で、

 しかも古家の撤去も買主が持つことになっていました。


 その駅はうなぎ上りで地価があがっているため

「今ならいける!」

 という売主さんの気合が感じられる価格設定です。


 その辺は調整できないものか、確認しましたが、

 売り手市場のいま、一歩も譲らない姿勢でした。


 早々に手を引くことを決めた私たちに

 そこを紹介してくれた不動産会社は

 レインズで他の土地も確認してくれました。


 レインズ(REINS)とは、

 国土交通大臣から指定を受けた「指定流通機構」が運営している、

 不動産業者だけが利用できる会員制の物件情報ネットワーク・システムです。


 不動産会社が売却の依頼を受けた物件情報をレインズに登録すると、

 全国の不動産会社がその情報を共有できます。

 これによりスムーズな取引が可能になります。


 過去の膨大な「成約価格」や「取引データ」が蓄積されており、

 不動産会社はこれをもとに適正な査定額を算出します。


 なお不動産会社が自社だけで買い手を探そうと

 他社に対して物件情報を隠す”囲い込み”を防ぐため

 法律によってレインズへの登録が厳しく定められています。


 だから超・大手不動産会社に行こうと、

 地元密着型の不動産屋に通おうと

「……実はこれ、うちしか持ってない情報なんですが」

 なんて言いながら、

 ”好立地&お買い得&素敵な間取り”の物件情報を出してくれる……

 そんなことはほとんど起こり得ないのです。


 掘り出し物があるのは

 ”セカンドストリート”くらいだと思ってください。


 まあ、持ち込まれてすぐの場合などで

「今のところ未公開」

 ってやつなら結構出してくれます。

 うちも何回か、”明後日スーモで公開になるんですが”

 と目新しい物件を教えてもらったことがあります。


 しかし。これだけは肝に銘じていただきたい。


 未公開物件 = 素敵な物件

 ではないということを。


 未公開物件はとれたてピチピチの魚なので鮮度はありますが

 超絶美味を約束してくれるかというと別のお話です。


 いくつか物件サイト公開前の情報を見せてもらいましたが

 ご縁に繋がる物件に会えたことはありませんでした。


 なので未公開物件には過度な期待をしないのが

 自分のためでもあると思われます。


 ともかくレインズで見ても、

 特によさげな土地は見つからず、

 仮住まいなんて絶対に避けたかった私は

 密かに安堵し、帰宅したのでした。


 しかし、足掻こうとする私とは対照的に

 夫はきっとわかっていたのでしょう。


 おそらく私たちは、

 仮住まいを避けられないであろう、ということに。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ