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【不動産】探しているのに無いじゃない~時間をかけ血眼で探しながら、たくさんの有給とお金を無駄にして学んだ家探し~【実録】  作者: roctan


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24 とにかく見てみる戦法

 ずっと物件ウォッチャーとして

 物件サイトを閲覧していると、

 ”特定の駅”の物件が山ほど出てくることがあります。


 ひとつは不動産会社が大規模な土地開発を行い、

 ”〇〇タウン”などと銘打って、

 区画を大々的に売り出している場合。


 そしてもう一つは昔からの住宅街で、

 ”世代交代”の時期となり、

 相続処理として次々と売り出されている場合です。


 そういった駅は、”選び放題”に思えますが、

 資産的には要注意だと言えます。

 AIの分析にも”供給過多につき資産価値低下”と出ており

 売却の際に”ライバル”が多くて売りにくい可能性を含んでいます。


 超メジャー路線や、

 複数路線が使える需要の高い駅ならともかく、

 新規に土地開発された場所は

 不動産会社がイチから手を付けた

 ”マイナー路線の新駅”であることが多く

 住宅街としては未完成であり、

 将来的に過疎化する例もあって不安が残ります。


 とはいえ、欠点や不安要素だけではなく

 開発区域の場合は出来立てのインフラが快適だったり(駅前や道路など)

 昔ながらの住宅街なら住環境として成熟しているため

 とても住みやすい可能性があります。


 そんなエリアに対し、不動産会社の方々も口々に

「見るだけでもかまいませんから、

 ぜひ見に行きませんか?!」

 と勧めてくれました。


 私たちは時間もあまりなくなってきたこともあり、

 マイナー路線とまでは言わないけど、

 メジャー路線に出るための補助路線にある

 ”昔ながらの住宅街だが、

 ここ数年売りに出す人が増えた”町の物件を

 いくつか見に行くことにしました。



 一件目は比較的新しい物件でした。


 最近の建売にありがちな間取りで、

 1階に1部屋と風呂など水回り、

 2階がLDK、3階に2部屋でした。


 設備も広さも充分でしたが

 隣家と密接しており、日照・通風がいまいちだったことと

 駅近ですが、わりと近くに大きな幹線道路が走っていて

 空気が悪さと騒音が気になり、

 周囲の環境は良いとは言い難いものがありました。


 なんというか、

 ”成果主義の昭和なヘビースモーカー”という感じでした。



 二件目は老夫婦の住む物件でした。


 まだ売り出して間もないのか

 室内は全く片付けされていなかったため

 ”個人情報の山”をかいくぐりながら

 各部屋を案内していただきました。


 ここも駅近で広さは充分でしたが

 彼らが売りたくなった気持ちが分かるほど、

 高齢者には住みにくい間取り・仕様であり(急な階段など)

 妙に入り組んでいて動線があまりにも妙でした。


 そう、”ご高齢の忍者”な物件だったのです。


 高齢者の卵である私たち夫婦にとっても

 住むのはとても難しく感じられました。



 そして三軒目。


 ここは物件サイトの写真はとても良かったところです。

 しかし何カ月も前から募集しており、

 価格も徐々に下がっていきました。


 ”良さそうなのに何でだろう?”、

 そう思いながら申し込んだのですが。


 しかし実物を見て納得。

 まさに”結婚詐欺師”な物件でした。


 実際は劣化だけでなく崩壊が始まっており

 不動産会社のAIの使いこなし上手というか、

 グラフィックの腕に関心させられました。


 そして”奥行きが深すぎて奥の物が取れない収納”や

 生活動線上に無理やりドアや柱があったり

 窓の位置のせいで家具が置きにくかったり

 住みずらそうな要素に溢れていました。


 物件サイトにある画像では

 ただの収納扉だったり、窓のあるリビングですが

 角度を変えてみるとビックリするほど

 不自然で無理やり感のある間取りや仕様なのです。


 つくづく思いました。


 やはりずっと残っている物件には

 絶対に何かしらあるんだなあ、と。


 実際、今まで内覧してきたところで

 物件サイトの情報で知り得ない内容で

「ここは無いな……」

 と断った物件は、間違いなくその後も残り続けていました。


 決して私たち夫婦が厳しい&細かいのではなく

 一般的に見て”無いな”というのは共通認識なのでしょう。


 これが人間相手の場合、

 借金、異性関係のルーズさ、ギャンブル癖など

「まあ通常は避けるよね」

 という性質の人物でも、

 巧妙に隠させたり、情に訴えたりして

 ごまかされてしまう人が出てしまいますが

 物件は、分かりやすくて助かります。


 不動産会社の人の営業トークでは誤魔化しきれないほど

 物件は己の欠点を隠さないからです。

(というか、不動産会社の人はおおむね、

 ”これは住みづらいですね”などと

 結構はっきりダメ出しします)


 とはいえ逆に”気に入るポイント”は人それぞれなので

 デカすぎる窓が不用心で嫌い、という人がいれば

 開放的で明るくて好き!という人もいます。


 なので住宅においては

 いちがいに”欠点”とするのは難しいところがありますが

 不動産会社の方もお勧めする、この

 ”とにかく見てみる戦法”というのは

 物件に対して”ここに住んだらどうだろう”という目線になれるため

 時間と交通費というコストもかかりますが

 学ぶところも多いと思われました。


 ただし不動産会社の方にお手間をとらせるため、

 あくまでも”見て良かったら買おうと思っている”物件に

 絞ったほうが良いと思われます。


 三軒とも、とても申し訳ない気持ちで帰宅いたしました。



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