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陰り逝く日々  作者: 和之
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友美と祐次1

 待ち合わせをする裕次ゆうじは、寺町御池の交差点付近から出て来る友美を見つけて、車を立ち止まった彼女の前に移動させた。友美が乗り込むと車は走り出した。

「待った?」

「ちょっとね。それにしても相変わらずのボロ車ね」

「遅れてきてすぐに車をけなすか。これでも掘り出し物の中古車だからエンジンは頑丈に出来てるから心配ないよ」

「エンジンよりブレーキの方が心配よ。ちゃんと止まるんでしょうね」

「走ってからそんなこと言われてもどうしょうもないよ」

 二人は軽快に冗談を飛ばし合った。

「それもそうね。ところでお義兄さんにちゃんと訊いてくれた?」

「それが……」 

 軽快な裕次の口が止まった。

「それがどうなのよ、ハッキリ言いなさい !」

「それが聞き出せなかった」

「ドジ。もう何日待ったと思ってんの」

「課長は口が堅いんだよなぁ」

「お義兄さんはよく喋る人よ」

「確かに面倒見はいいんだが。でも肝心な事は言葉を濁したり、はぐらかしたりするんだ」

「そうか……」

 友美は暫く考え込んだ。沈黙する友美を見て、裕次はその話は済んだと思った。

「トモちゃん何処へドライブしょう」

「暫くこのまま走って」

 そう言ったまま友美は黙って仕舞った。気に入らない事はすぐ怒鳴り出す彼女が何も言わない。これは機嫌が良いと判断した裕次は軽快に車を走らせた。

 いったいあの二人はどうなっているのだろう? それに北村さんと云う人が加わった。やっぱり私が直接訊くしかないか。

「裕次くん、ドライブ取りやめ」

「ハァ」

 裕次は口を開けたまま友美を見た。


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