↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フプリーは逃げ切りたい  作者: サンガツワサコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/52

報告

授業が始まった日の食堂には、当たり前のように親しい方々。


リヨール君、ミーレイ様、フォーリア様、ダリウス殿下。


ピカイチに高位な皆様の中に、当たり前に私がいることに、もうだいぶ慣れてしまっていることに、今更気がつく。


ミーレイ様とリヨール君から伝わっているのだろう、フォーリア様とダリウス殿下の纏う空気も少し重い。


「それで」


ミーレイ様が口火を切る。


「ごめんね、言いたくないかもしれないけれど、聞かずにはいられない」


うん、そうよね。

フプリーも覚悟していたし、1人で抱えきれないところがある。

けれど、どこまで話すか、ちょっと迷ってる。


「外交官?」


フォーリア様の一言に、フプリーは目を伏せて首を振る。


横で、ダリウス殿下が少し驚いていたようだ。


「…全部お断りしました」


「全部?!」


4人の声が揃う。


「全部というのは?」


リヨール君が促す。


「春休みに帰領したら、婚姻のお申し込みが3件ありました」


ヒュードル様の他に、メルト様と、ディーン様から。


「でも、全員お断りしたのよね。では、じゃあ…」


「ダニエル先輩を選ぶの?」


リヨール君の言葉に、ちょっとびっくりした。


そうか、そういうふうにも見えるのね。


フプリーはちょっと笑って首を振る。


「ダニエル先輩からはお申し込みはなかったですよ」


「コチラから申し込めば良い」


当たり前のように、フォーリア様がいう。


「申し込まないです。お断りしたお三方が嫌で、ダニエル先輩が良いというわけではないのです」


「触られたくなかったか?」


ダリウス殿下からの指摘。


何それ?と、他の3人が王子を見る。


「いや、選べないというからさ」


それで?と、先を促される。


「嫌じゃないです、皆様。でも、お断りしました」


ちょっと、声が震える。


ダメダメ。

悟られないように、ちょっと咳払い。

でもきっとバレた。


「…そう」


とだけ、ミーレイ様が言う。

そして、フォーリア様からの問い。


「婚活はまだ続く?」


フプリーは首を振った。


「私には、まだ早いみたいです」


そう言うと、横からダリウス殿下の手が伸びてきて、私の頭を掴む。


「まだ小さいしな!」


!!!!!


ひどい、でも、私は大きくなれるのかなぁ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。