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フプリーは逃げ切りたい  作者: サンガツワサコ


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ヒュードル様

こちらも短いです。

魔法騎士コースのヒュードル様のところに行くには、流石に女子ばかりでは難しく、リヨール君にお願いした。


もちろん、男子と二人で行くわけにもいかないし、リヨール君の隣には、ミーレイ様。


お二人は私のお願いに顔を見合わせ、何も聞かずに頷いて下さる。


訓練場ではなく、待機場のようなところに向かい、リヨール君がヒュードル様を呼び出してくださった。



ああ、かっこいいなぁ。

背の高いヒュードル様に、見惚れてしまう。


私はカーテシーをして、ヒュードル様に手紙を渡す。


ヒュードル様は静かな表情で私を見て、手紙を受け取った。


そしてその場で片膝をつき、騎士の礼をしてくださる。


驚きかたまる私の耳元で、ミーレイ様が促す。


「フプリー、手を」


おずおずと差し出した手を、ヒュードル様に取られ、その手の甲に額をつけられた。


ヒュードル様の髪は、思いの外柔らかい。


立ち上がったヒュードル様は、穏やかに微笑まれた。


「私には、貴方の誠実さが眩しい。ありがとう」


ああ…、なんて綺麗な笑顔。


私は、この人を断ってしまったのだ。





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