29/52
メルト様
短いので、次話のアップロードを3時間後とします。
春休みが終わり、私は学校に戻る。
ディーン様の手紙は、兄に託した。
兄は、私の泣き腫らした顔に驚いていたが、何も言わずに受け取ってくれた。
手紙を書くことよりも、それをご本人にお渡しすることのほうが、辛い。
私は塞いだ気持ちのまま、レベッカに声をかけて、メルト様の元に向かった。
メルト様は、緊張した眼差しでコチラを見て、震える手で、手紙を受け取ってくださった。
私の表情で、手紙の中身は想像できたのだろう。
ありがとう、と言って受け取り、微笑んでくださった。
「フプリー、握手をしてもいい?」
私はメルト様と握手をする。
触れても、嫌じゃなかった。




