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第82話 魔王収穫隊出陣

勇ましい(?)勇者一行の出陣です。

当初の目的(?)と同じですがマインドは全然違います。

マリーはワーゲンバスから薬草採取の籠を取ってきて少年に聖油とハーブバターの作り方を教えた。


「あのエキスはこのハーブの先端に出来る花穂を凍らせて水に浮かせた腺毛を凝縮して加熱して作るのよ。ただそれは贅沢な使い方。刻一刻を争うときは花をほぐして袋詰め湯煎1時間後にバターに溶かして食べてもいいわ。ただ、それだと眠気が出るから時間稼ぎ」


そして、シルビアとレムスに告げる


「この子にとってこの栄養素は生きるために毎日適量を摂り続ける必要があるの。」


「でも、そんな高価な薬を毎日なんて……私たちはどうすれば……。」


「はじめに言った通りよ。ジャックみたいに自分で作ればタダ。そのために毎日必要量ハーブを収穫して、氷水で腺毛を浮かせて絞るの。この方法は眠気成分を出さない一番熟した成分が浮き上がるけど少ししか取れない。だから王都では高価なの。」


「でもね、これでも取れない分が花穂に残るから、お休み前とかはその絞ったあとの花穂や葉っぱで摂ってもいいわ。ちょっと眠気成分が混ざるけど寝てる間の呼吸器の筋肉に言うこと聞かす必要もあるから欠かさないように。もちろん聖油でも良いけど、同じ純度で安定供給されたならそれを体内生成する機能の訓練にならないからいろいろな種類で摂るのに意味がある一石二鳥の有効活用なのよ。」


 そういうと、マリーはロムルスにハーブを毎朝摘むように命じる。


「ブラザーの少年のために、毎朝魔王の花穂を摘むのよ。それくらいできるでしょう?」


 レムスには聖油抽出法を学ばせる。


「私たちが帰ったあとも絶やさずに少年に必須栄養素を届けるためにレムスはジャックに聖油の絞り方を習って身につけて。そしてロムルスにも教えられるようになってね。」


 そして少年には、日々のトレーニングについて指示する。


「動けるうちにいろいろな動かし方を思い出して訓練して。もしかしたらそこを起点に体内の合成機能が再生する可能性もゼロではないから。」


 少年の生命を護るため、いざ伝説の魔王が棲む8つの山8つの谷へ出陣。

出陣の刻を告げるホーンが雲一つない青空の静寂を切り裂き天高くこだまする。


♪ぷっぷ〜


勇者たちを乗せたFLAT4エンジンの大地を揺るがすような咆哮が轟き、黒い煙とともに発進する。


バタバタバタ……。


 少年の笑顔を虹の向こう側に至るまで末永く護るという鋼鉄の意思を示す、笑顔のひまわり、笑顔の太陽、あふれんばかりのピースマークと虹が描かれた鋼鉄のボディを揺らしバスは行く。

やっぱり、ただ倒すんじゃなくて収穫して有効活用ですよね。(というよりマリーは完全にそこに敵意など全くないむしろ愛好家としての捕食者ですが)

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