第78話 魔王と伝説のハーブ
魔王とは何なのか?その形相因をスラが説明すると、マリーの様子がおかしいくなっていきます。
スラは伝承にある魔王の特徴について語りだした。
「その目は赤かがちのようでいて」
赤かがちというの鬼灯ほおずきの実のことだ。目?芽?実?赤目になってる?ほおずきのように大きく熟して赤くなった花穂のことかしら?おいしそう……。
「一つの身体にたくさんの頭と尾があり」
?!たくさん枝分かれしている先にそれぞれ花穂が付いてる多収穫株?
「その体には苔むしてヒノキやスギが生え」
芳醇なαピネンを放つ腺毛が花のみならず全身に苔のようにぎっしり大量についている……。ゴクリ。
「血のように赤く爛れています」
腺毛が完熟して赤くなった樹脂が溢れて固まりつつある薬効成分が最高潮の極上ハーブじゃない!!
「やつらの勢力は8つの山、8つの谷を制圧しています」
広大なエリアに広がる極上の天然モノの手つかずの群生地……ジュルッ
「このまま野放しにしてはいけません」
そんなおいしそうな極上のハーブほっとけるわけがないじゃないの!
マリーはついに興奮を隠せなくなり、口を開く。
「それはどこに生えてるの?!」
スラのみならずベアトリーチェもジャックもマリーの興奮した様子に驚く。スラは魔王の説明をしていたのだが、「生えてる」とはこれいかに?
「あの……魔王の姿の話をしているのですが……。」
「それは収穫期を迎えた伝説のハーブ、今が旬よ。すぐ摘みに行くわよ!再生可能なようにシードを残しつつ世代を超えて末永くお付き合いしていきましょう!!」
家訓で聖油作りをしてきたジャックはそれを聞いてからスラの説明一つ一つを思い出しながら、あぁ確かにと納得する。女王ベアトリーチェは聖女マリー・ジェーン猊下によるキュケオン、ソーマといった古代祭祀の復興が新しい局面に達したと希望に満ちた様子で、エリーヌは女王がご機嫌になって良かったといった表情でスラとは対極的に、四人には悲壮感や絶望といったものは微塵も無かった。
スラは三人のテンションについて行けずに魔王を倒さないと帰る場所が無いことを訴える。
「魔王の首を取って凱旋することを誓って出てきたのですが……。」
「花穂なら次々とできるわ、8つの山、8つの谷に自生してるなら適当に籠一杯分くらい持ち帰ってもまだまだ余裕よ。王国には魔王の首ですと言って花穂ぎっしり、ドロップアイテムとしてオイルでも持ってけば良いわ。ジャックもさぁ、ハサミを持って。」
「それで納得してくれればいいのですが……。公費で見当違いなことに暴走してると糾弾される未来しか見えないです」
スラは悲観しているが、マリーは穏やかに優しく説明する。
「まだ見ぬ在りもしない破滅を想像し自ら命を断つ者がたくさんいます。普段から良い未来を想像するようにするようにね。」
ベアトリーチェも落ち込んだスラの背中をぽんぽん叩きながら、「おまんさんとこの皇帝ビットリオとは知己の仲だ。なんなら凱旋に妾が付き添えばよかろう?のう、エリーヌ?」
「仰せのままに御幸のご用意いたします。ビットリオ陛下もあの日と同じ服のわたしをみれば黙るでしょう」
「水源地同盟締結のセレモニーの裏で卿はビットリオには貸しがあるからのう」
ベアトリーチェはケラケラと笑った。
スラとマリーの会話があまりピンと来ない場合、AIに読ませて元ネタとか説明してもらってください。




