介入
ハンマーって衝撃波飛ぶんだよなぁ…地面砕いて戦わないだけまだ有情かぁ
ボーっと観察していると、下に神崎先生が立っていた。
親指をクイッと立てて、戦ってる方向を指さした。
(あれの中に突っ込めと!?)
(あれ以上やられたら困るので)
相も変わらず周囲に衝撃波まき散らす様は台風である。本当に恐ろしいな。
(多分あれ以上ヒートアップしたら壊れますよ。急造棟とか諸共)
(そうなった場合は…)
(勿論立て直しでしょうね)
(行ってきます)
渋々承諾し、審判用のホイッスルを持って説得に向かう。
そうしている間にも衝撃破が飛んでくるのだから面倒ったらありゃしない。
衝撃波をステップで回避しながら戦闘している場に向かい歩き続ける。
「なんでこんなに突風が吹いているのか。これが分からない」
五十嵐君ほどではないが、かなりの突風なのだからたまったものではない。普通の人間ならばすぐに飛ばされるだろう。
もう避けるのも億劫になってきたのでゴーレムを作成し、それに笛を持たせて特攻させる。
俺を模して造られた精巧なゴーレムは風の中心に向かって歩き出す。
1分ぐらいすると、かなり近くなってきたので、ホイッスルを吹き鳴らす。
ピィィィ!
音が響くが、一行に戦いを止める気配はない。
胸部をパカッと開け、内臓のメガホンを露出させる。
『これ以上戦闘行為を続ける場合は、監視員による介入が必要と判断し、監視員が戦闘行為に介入します。今すぐに戦闘を中止して下さい』
あれに介入するとロクな結果にならなそうだから止めて欲しいんだけどなぁ。
相も変わらず戦闘行為を続ける女子生徒二人である。
(ファッキン)
心の中で教職員が思ってはいけない言葉が浮かぶ。
(クソ。Sの担任になってから戦闘してばっかじゃねぇか。少しは休ませろよ。特別手当出てもいいだろ)
一応公務員扱いなので給料はほぼ変動しないあたり悲しい。
『すぐに、戦闘行為を中断してください。もう一度繰り返します。戦闘行為を中断してください』
とりあえずもう一回警告をしてみる。
が、止める気はないようだ。
『10秒後に戦闘への強制介入を行います』
(10秒以内に止めろ10秒以内にやめろ10秒以内にやめろ)
心の中でお祈りをしまくる。
が、世の中は無情である。
『これより戦闘行為に介入します』
言うと同時にゴーレムがぶっ壊れる。
(畜生め)
渋々と戦闘地域に進む。
(10秒くらいで決着付くといいなぁ)
ひっさびさの投稿。




