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演習開始

今更嘆いてもどうにもならないので、仕方なく演習場グラウンドに向かう。


グラウンドは特殊な術式が張ってあり、エフェクトが派手なゲームみたいに地面がえぐれようが、じわじわと元の形に戻るようになっている。


「えー第3試合群の監督をする土田成夫だ。これよりルールを説明する」


グラウンドに設置してある台の上でルール説明を開始する。まぁ事前に聞いているだろうが、確認、という物は大事である。


「殺人は無し。簡単に言うと肋骨粉砕はありだが心臓を握りつぶしたり、頭蓋骨叩き割ったりはダメだ」


即死しなければエリクサーでいくらでも回復が出来るから問題はない。エリクサーなんぞ湯水のごとくあるから、出し惜しみする必要もない。


「次、試合開始距離は10m。誤差は10㎝だけだ。それ以上離れていた、または近づいていた場合は即座に敗北処理が下される」


試合開始距離は、一般的な魔法使いと剣士がどちらもワンチャンある距離である。近づかれる前に魔法使いが剣士をどうにかするか、剣士が近づいて叩き潰すかのどちらかが基本である。


「最後に、他の戦場から妨害等があった場合には、妨害した側は敗北処理、された側の試合を仕切り直しとする」


ルールが少なすぎる?これ以上のルールなど必要ないのだ。ダンジョンの中では妨害なんぞ当たり前だし、試合開始距離なんぞ存在しないが、流石に卑怯すぎる輩が出てきたので、それに対処する形で今のルールが制定された。


というかグラウンドの一部がうるせぇな。静かに話も聞けんのか。もうちょっとしっかりと教育したらどうだ?ダンジョンの説明とか聞き逃したら死ぬぞ?まぁ関係ないと言ってしまえばそれまでだが。


「それでは、各自試合の準備をしてくれ」


後は適当に上から監視しているだけである。


プールの監視台を土から作り出し、全体を見渡せるグラウンドの端に置き、カメラをつけたドローンを見難い場所に配置し、死角をカバーする。


違反者を発見したら即座に捕縛してから尋問(比喩的表現)を行う。


「試合開始!」


掛け声をかけると一斉に戦闘が開始される。剣士は敵に突っ込み、魔法使いは火球や雷撃を連射する。


力量差がありすぎて一瞬でケリがついてしまった場所もあったが、まぁあまりにひどい傷がある奴は見られないので放置する。にしてもドローン便利だな。コーヒー飲みながら悠々と観戦できる。本人たちは必死だろうが、こっちからするとお遊びのレベルであるが、やはりこういうのは面白い。



スランプだけども書いてみるチャレンジ

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