特別授業 現象と物体編
「えー。今回は急遽錬金術と魔力による現象の発生の違い、及び防御方法について授業することになった」
何故か合同演習の前の週に呼び出されて説明させられる事になった俺氏涙目。こういう仕事は別の奴にすればいいと思うんですよ。戦闘教導の奴らとか他に適任いるじゃん。
心の中で文句を垂れ流しつつも説明を開始する。
「まず、錬金術と魔力の違いは、物を作り出すか現象を作り出すかだ」
黒板に図をかきながら初歩の部分を説明し始める。
「錬金術は例えば元素Aを元素Bに変換して、それを大量に組み重ねる事により物体を組み上げるのが基本だ。そこに魔力とかが絡んでくるが、それについては省略する」
錬金術の詳細な説明をしていたら6時限目までかかってしまうからな。
「まぁ簡単に言うと物体を飛ばすから魔力障壁で防ぎずらい。魔力が入ってないからな」
端的にまとめ、次に魔法の説明に入る。
「次、魔法だが、これは『現象』を発生させている。まぁ例を挙げると石弾という魔法があるだろ?あれは物体ではなく、現象だ。よって地面に突き刺さって内部の魔力がなくなれば自然と消える。質量はあるが物体ではないとかいう魔法だが、近年の研究により、魔法は体外魔素と体内魔力が共鳴することにより一定の魔素が質量を得ている、という結果が出ている。まぁ知ったからどうって事はないが覚えておいて損はない」
「で、次に魔力障壁についてだ」
障壁の絵を適当にパパパッと描き、その横に物体と現象という文字を書く。
「魔力障壁は魔力をカットすることが基本の障壁だ。物体はある一定の質量までの攻撃を防ぐ事が出来るが、それ以上だと全く意味をなさなくなる。その点は注意だ」
一般的な魔術師だと質量が30㎏以上のものだとアウトだが、30㎏以上の質量で攻撃などほとんどないのでそこまで問題にはなっていない。
「そして魔法だが、勿論全て魔力で出来ているから、一定のラインまでは完全に遮断、それ以上のものだとある程度軽減される」
現象から線を伸ばし、障壁に当たったところでcutという表記をつけ、物体からも線を伸ばしある程度までカットと言う表記をつける。
「で、まぁ君たちに何が言いたいのかと言うと、相手が錬金術師の場合は防御よりも回避した方がいい、と言う事だ。錬金術師が本気の質量攻撃をしだしたら障壁なんて紙よりも信憑性がなくなる。と言うわけで、合同演習の際はそれを注意するように!以上!」
後は適当な説明をして終了した。にしても何故説明を俺にさせるのか。コレが分からない。
若干の説明。なんか適当だが気にするな!




