案内
変身すると胸の大きさまで変わるものなんだなぁ。勇者も背丈大きくなってた気がするし、変身と言うのは不思議である。
というか百合子先生はどうした。あの人だったらこの程度だったらなんとかできるはずだろ。ネクロマンス能力をフルに活用すれば『生きている』状態から『死んでいる』状態に変更できたはずだしなぁ。
まぁ仮死という状態でいつでも蘇生が可能であり、しかも操り人形に出来るという便利な状態だ。
で、横を見てみるとベッドの上で植物にくるまって寝ているであろう百合子先生の姿が発見できた。
クソ。あいつも徹夜明けだったのかよ。
「で、何をすればいいんですかね…」
「ふむ。とりあえず、強い奴らの元へ連れていけ」
うぅむ。なんだろう爆発寸前の爆弾を抱えているかのような感覚を覚える。爆発しない可能性は『俺、この戦いが終わったら結婚するんだ』と言った兵士が無事に生きて帰ってくるくらいの可能性であろう。
「人間?モンスター?どっちだ」
「口の利き方を考えたらどうだ?凡愚が」
凡愚とはひどい言いぐさである。固有能力がない程度だろ。錬金術師の才能あふれる中年だぞ。まぁ固有能力がないというのは致命的なのだろうがなぁ。
にしても体全体が刀身に引っ張られる感覚を覚えるなぁ。キツイ。
「無論人間だ」
強い人間と言うとココだと真っ先に思い浮かぶのが固有能力5人組である。まぁ聖剣がいないから4人か。というか聖剣なのに妖刀に体奪い取られるってどうなんだろうか。
まぁこいつの元の体のスペックだと能力をフル活用してもあいつらと対等に殴り合う程度のレベルだったらかなぁ。
教師陣を思い浮かべるが、こいつが勝てるビジョンが全く浮かばない。神崎先生相手だと明らかにスピードとパワーが足りないし、前田君は単発魔法でも連打してればまず負ける事はないだろう。
校長だと近接戦でも勝てないんじゃないかなぁ。
「ふむ。じゃあ元の体で対等に戦えてた奴らはどうだ?」
「聞き方を考えろと言っている」
剣が俺の頭をスパンと切り落とすがそれは勿論、偽物である。誰がこんなあぶなかっしい斬殺魔に本体を置いておくものか。
「綺麗な切り口だなぁ。感動的だ。だけどゴーレムなんだよなぁ。もう壊さないでくれるとありがたんだが」
「土偶が」
俺のクローンゴーレムは頭を持ち上げるとクビの上に固定し、若干位置を調整して固定する。それを見て村正は嫌そうな顔をするが、これ以上相手をするのも無駄と思ったのか話を元に戻す。
「ふむ。まぁ相手にならんだろうが、とりあえず行くか」
「そうか」
白衣を着た中年教師の後ろを日本刀の刀身を隠そうともしない女子生徒が歩く、という異様な光景である。幸いなのは周りに人がいない、という点であろうか。
聖剣=なんか凄い剣。解釈広い方が強いってそれ一番言われてるから




