当日
合同演習当日。
夜まで器具やテントの設置をしていて目の下にはクマが出来ている事だろう。
ダンジョンの補強、疑似闘技場の設置など、明らかに前日にやるものではない事もやらされた。どうやら設備の把握などを生徒が出来ないようにするためらしい。その気遣いはいらないと思うんだ。
というか生徒に構造を把握させないようにって公平にするためだろうが、面倒くさい事をするものである。
そのために材料とかを変質させている俺の苦労も考えてはくれないものか。それに給料も0とかなんというブラック公務員。
「畜生…前田の野郎絶対許さねぇ」
「何もしてないのに理不尽ですねぇ!?」
大体前田君のせいにしておけばいいとか言う先輩の屑。まぁ責任は押し付けないあたり有情。自分でしでかした事の責任を自分で取るのは社会人として常識だってソレ一番言われてるから。
「というか幽霊みたいですよ…後ろからどす黒いオーラ出てますよ」
「これストレス放出機。ストレスを色として放出すつっていう便利モノ。お前も一台どう?10万で作ってあげるけど」
「高いっすね」
「そりゃアダマンタイト使いますから」
「どおりで」
アダマンタイトと言うのは魔力の反発が非常に少ないので上級者用の杖の芯に使っている代物だが、魔力というのは本人の精神状態に依存するのだ。ストレスが溜まっていると魔力のオーラが黒くなったりする。魔力にストレスも依存している、と言う事は魔法をぶっ放せば気分がスカッとすると言う事で証明されている。
それを利用し、体に支障をきたさない程度で魔力を放出することによりストレスを疑似的に放出しているのだ。まぁストレスなんて適当な理屈をつけて丸め込んでこれでストレス発散している、と意識すればある程度は問題ない。シャドウボクシングをすると効果的かもね。
「そういや生徒ってまだなの?いい加減寝たい」
「戦闘態勢維持したまま72時間耐久した事もあるのに24時間寝ない程度で…」
貫徹というのはかなりつらいのである。10分間くらい寝れれば話は別なのでさっさと寝させてほしい。
今だって足がふらふらしそうだし、少し気を抜けば地面にこのままバタッと倒れてしまいそうだ。
「夜食って何食ったっけ?」
こんな他愛のない会話でつなぐしか起きている方法がない。ついでに寝たら校長の☆オメガ☆ファイヤー☆(本人命名)が飛んできて消し炭になる。というかなった奴が目の前にいた。
「カップ麺ですね…俺はうどん」
「俺は豚骨ラーメン」
「コーヒーって何処にありますかね」
「知らん。ただここから動いたら地面に倒れる地震がある」
そんなわけで2人の先生は後1時間程度合同演習場前に立ち続けたそうな
何かどんどんなかった面白さがさらに劣化しているような気がする。具体的に言うと爽快感と疾走感が足りない。




