全校朝会
次の週に全校朝会が企画され、演習について説明をする事になる。
時刻8:00、寮から起床し、朝食を取った生徒達が講義堂に召集される。
校長の挨拶やらもろもろが終わり、やっと本題に入る。最初の挨拶とか面倒な事は無くしてしまえ、と思っていた学生時代ではあるが、大人の事情と言う物は面倒くさい。
やりたくなくてもやらなければいけない事が沢山あるのだからな。
「今回は、GW直前、貴様らが浮かれている最中に合同演習がされる、と言う事を伝えに来た」
生徒一同が一気に不満そうな顔をする。GW直前なのだ。誰でも休みだ!と浮かれていたい時期である。そこに演習を突っ込まれたらそれはもう不満になる。
ついでに演説しているのは前田君である。生徒の前ではキリッとしている。嫌々仕事を押し付けられただけだが、社会人としてやるべきところはやっておかなければならないのである。
「参加するのは基本的に1年生、2、3年生はアドバイスやらに回ってもらう形になる。一週間まるごと使っての大規模演習だ。大会形式で、ここらの学校は全員参加するので、各自他の学校にライバルや相性の良い相手、悪い相手などを把握し、より自分の長所、短所を理解することで自らの成長の方向を定めてほしい」
簡単に言うと沢山の生徒来るから自分の弱点さっさと理解しろと言う事である。弱点を知ることはとても大切である。魔法使いは近距離が弱点、と思われがちだが、最もつらいのは意外にも数による面制圧である。
剣士ほど身体能力が高くがない故に回避しにくく、魔法を紡ぐにも終わる前に詠唱が中断されてしまう事が非常に多い。
なのである種錬金術師が有利を取れる可能性もあるが、やはり超至近距離、グラップラーなどが相性がいい。近距離系の魔法もない事はないが、やはり魔法使いは遠距離からの砲撃支援が基本である。
まぁ意外な弱点を発見してほしい、と言うのが本音である。
「それでは、1年S組担任の土田先生、心意気をお願いします」
そんなの予定にあったっけ?まぁいいや。さっさとこなそう。即興でセリフを考えるのは得意なんだ。
「今回の合同演習では、1年生の冒険祭への予習、と言う側面が強いです。他の学校にも外国の生徒が入学してきており、前年度より完成度は向上していることと思われます。今回開催されるのは、対人部門、狩猟部門、殲滅部門、対人団体部門などがあるので相手を下に見る事をせず、しっかりと挑みましょう」
部門の説明については後でいいだろう。




