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富士の巨竜

そんなわけで話はちゃちゃっと進めていった。


というか銀髪の子が無口すぎてなんか不気味である。表情筋の微細な動きや発汗速度とかで感情はなんとなく理解できるが、それだけで人の本心を理解できるほどの腕前にはなっていないのだ。


エコーロケーションも密閉空間約100m程度だったら可能である。


『それでは、今日はこの変で失礼します』

『ええ、ありがとうございました』


家の前で綺麗なお辞儀をして家に帰ってる。まぁ印象は悪くないだろう。


英語なんて錬金術のレポートを提出するときや、発表するとき、海外で暮らしていた時しか使ってなかったから少し心配だったが、単語を忘れるとかもしていなかったので問題はなかった。


「はぁ…だるいわぁ。魔族と会談した時もこんなだったっけなぁ」


魔族との会談、それは魔王討伐の直前と魔族復興前に行われた。直前は降伏勧告が主だったが、魔王の部下の一部が無能だったせいで最終決戦までもつれ込んだのだ。魔王との対決は双方不本意だったというのは本人たちと政府高官しか知らない事実である。


復興前に行われた方は、賠償金やらなんやらである。復興の支援も一応あったが少量の資金の提供程度だった。ついでに無能な奴らは全員処刑された。公式では不幸な事故や魔力の暴走、暴発などの不運に巻き込まれ死亡したことになっている。まぁ無能な奴らを残しておいたって特にいい事はないのだ。


ついでに魔族の領地はダンジョン内であり、現実世界にはなく、さらにダンジョンが崩壊した結果、魔族が現実に蔓延る事となった。初期の頃は人権すら保障されていないため、沢山の国家が魔族を奴隷化、売買をしていたが、日本やドイツ、アメリカなどの先進国が次々と人権を保障し始め、魔族奴隷化による社会問題は一旦沈静化している。まぁそれでもまだ保証されていない国があるのは当たり前である。


まぁそれは一市民の俺にどうにかできる問題ではないので考えないようにしている。日本は平和なのだ。それでいいではないか。


「はぁ…にしても富士の巨龍とかがまた活動を再開したって話もあるし、面倒だな」


富士の巨龍。日本に潜む世界最強級のモンスターである。エジプトのピラミッドのフェイスレス・スフィンクスや、北欧の空中を常に移動し続けるヴァルハラに住まうオーディン、海上をふらふらと移動し続ける移動島アヴァロンのアーサーに匹敵するほどのモンスターである。


恐ろしいのは巨体、圧倒的な巨体である。全長は5㎞にもおよぶ。ただ這うだけでも街一つが軽く消し飛び、雄たけびを上げようものなら周囲のものが振動で原子まで分解される。それに加え森林を自由に操り、大地から噴火を巻き起こすなど、大自然そのものを相手にしている気分になる。


普段は富士山の火口の中にあるダンジョンで眠りについているが、国に危機が迫った時などはその対象を殲滅する為に周囲の被害を考慮せずに暴れまわる。


その姿はいわゆるワームのようなもので、手足はない。だが地中を潜航し、海中を航行する上、その口からは富士の大噴火のようなマグマを噴き出し、敵を殲滅する。


機動力もありえないほど高く、一度、日本の周囲に海賊のようなモンスターが出現した際、富士から圧倒的な速度で地中を潜航し、遥か沖縄まで1時間で移動し、海賊を完膚なきまで叩き潰した。


活動を再開した、というのは目覚めた、と言うだけである、動く気配はないらしいが、それでもヤバいものはヤバいのだ。


富士山=霊峰=すげぇダンジョン。謎理論。

ピラミッドとかもやべぇダンジョンです。ついでにフェイスレス・スフィンクスは名称であり、貌のないあいつではありません。

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