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大魔法理論

今日の授業はSクラスでの授業だ。あの事件から生徒たちがめっきりおとなしくなった。


まぁそれでも生意気な事には変わりはないのだが。


「せんせー。若干目が死んでますがどうかしましたかー?」

「今日はサプライズが沢山あって疲れただけだ。まぁ授業は普通にやる」


どうやら目が死んでいたらしい。あの程度のサプライズで目が死ぬとは、いよいよ老いて来た事を実感する。


勇者共のサポートをしていた時はもっとメンタルが強かったはずだしな。


「今回の授業は、大魔法理論についてだ。知ってる奴は適当に聞き流してくれて構わん。ただしスマホとかいじってたら即没収だからな」


魔法系の生徒のほとんどが知っていたようで、絵を描き始めたり、本を読んだりし始めた。まぁその道の奴にとっては意外とポピュラーなものだし、ぶっちゃけ一回聞けば問題ないものだ。


「まず魔法と言うのは大気中の魔素を反応、変化などをさせる事により通常じゃありえない現象を発生させるものだ。魔素は変化と共にそのエネルギーを加速度的に消失していくのはお前等に教えた通りだ」


魔素は大気中のものを変化させるとエネルギーは大体100分の1程度までに劣化するのだ。魔法はそれを何度も繰り返す為、威力が著しく低下する。


「で、大魔法理論っていうのは、自分で魔法に最適な魔素を生成し、それで魔法を行使するっていう無茶苦茶な理論だ。利点としては魔素を変換しないから、最速で、最高の威力の魔法をぶっ放せるっていうのが一番大きい。問題点は作り出す過程が面倒臭い上に丁寧に扱わないと勝手に反応して最悪ポックリ逝く事だ」

「ちょ、不味くないですか?それ」

「大丈夫だ。エリクサー頭からぶっかければ治る。原型が残っていればの話だがな」

「それって原型が残らない事があるってことじゃ…」


稀に原型が残らない場合もあるのだ。一度魔王討伐の時に発動させようとした奴がいて、途中で邪魔されて勝手に反応、運悪く炎系の魔法が発動して周囲100mの岩と共に蒸発した事案もある。


「まぁその分威力は非常に、非常に高くなっている。小さい島なら小規模な魔法でも地図から消滅させられる。大規模だと…俺が見た中での最高はダンジョンを一つ丸々制圧していたな」


全盛期の五十嵐君伝説の一つである。本人曰く、『イライラしてやった。あの時は後悔していた』と言っていた。


「ついでに内容は…」

「隕石」

「え?」

「直径1㎞くらいの隕石がマッハ20で地上に衝突、衝撃波で雑魚はちぎれ飛ぶし、爆発の余波で俺は死にかけた」


あの時は本気で五十嵐君に説教を食らわせてやった。懐かしい記憶である。

ゲームでDLCが中々来ない時ってイラつくよね

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