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唐突の宣告

自分の机に向かったところで後ろの机の腐っている女、もとい百合子先生が話しかけてくる。


「そういえば知ってます?」

「なんですか?百合子先生」

「校長が会談してきたってのは知ってますよね」

「えぇ。テレビでやってましたから」

「で、その件でどうやらアメリカから留学生が来るらしいです」

「え?」


この学園ってたしか留学生とかってとらないはずじゃなかったか?


「え、ちょ。ここってそういうの無いはずじゃ」

「だって校長ですよ?」

「あっ(察し)」


あの人伝統とかそういうの気にしない人だったしなぁ。俺が生徒だった時も、『誰が体育祭で魔法を使ってはいけない、と決めたのだ……?構わん。やれ』とか言い放った人だからなぁ。おかげでそれからの文化祭は地獄もかくやという光景がいつも広がるのだが。


「で、何人来るの?」

「さぁ?神崎先生は3人くらいって言ってましたけど」

「ふぅん。クラスとかは?」

「全員Sクラスらしいですね」

「なん……だと……?」


おい、何故俺のクラスなのだ。ふざけているんじゃないか?固有能力ユニークスキル持ちが5人もいるのに、これ以上面倒が増えてたまるか。


「なんでSなんですか!?こんなことって……こんなことって……」

「知りませんよ。校長、今は校長室にいるそうですから直談判でもしてみたらどうですか?」

「そうしてくるわ」


何故俺だけにこれほどの苦難が襲い掛かってくるのだ。普通ありえないだろ。前田君にしろよ。あいつ主人公体質だから。


「校長先生!異議ありです!」

「なんじゃ。騒々しい。50にもなって何を騒いでいるんじゃ」

「何故、留学生を認めたのですか!?いや、それはまだいいのです。何故Sクラスに入れたのですか!?」

「え、そんなん将来が有望な奴が来たら育てるじゃろ。教育者として当然じゃ」


チッこの爺常識持ち出してきやがった。こいつ教育者らしいところほとんどない癖に。なんでこいつ校長やってんだよ。


ええい、まぁいい。一人でも前田君か百合子先生に生徒を押し付けなければ。


「ですが!本校は日本の、いずれトップになるかもしれない冒険者を育てているのです。他国に情報が洩れ、Sクラスの生徒に危険が及んだ場合はどうするんですか!」

「そもそもこの学園に攻撃を仕掛けてくるなんて馬鹿いないじゃろ。ここの教師陣だけで軽く国は滅亡させられるんじゃ。そんなぎりぎりの綱渡りをする国なんぞよほどの馬鹿か阿保じゃろ」


楽観的だが言っている事に間違いがないのが頭に来る。ぶっちゃけ国を滅ぼすなんぞ俺一人いれば十分なのだ。ICBM一日中連射すれば焦土と化しているだろうし。


「というかお主、ぶっちゃけると自分が留学生の担当するのなんて面倒臭いからじゃろ?」

「当たり前じゃないですか。なんで俺だけ留学生の担当なんですか。前田の奴の方が適任ですよ。今からでもSクラスの担任をあいつにしてください」

「嫌じゃ」


畜生。世の中クソだな。何故俺だけが留学生の担当なんて面倒な真似をしなければならないのか。

新章開始です。え?堀川君?これ以上、電脳魔術師デジタルヴィザード書いてるとデジャヴュの連続になりそうなんで。

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