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錬金術を不遇とか地味とか言ったやつ出てこい。  作者: 普通のもやしっぽいもの
第一章 電脳魔術師(デジタルヴィザード)編
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交渉

次の日、俺の家から徒歩で20分程度の喫茶店に来ていた。


魔王(息子)の経営する店とは違い、若いカップルが来るような軽い雰囲気ではなく、どちらかと言えばバーのような雰囲気を感じさせる店である。


カランカラン、と小気味よい音が自分が客としてこの店に来たという事を伝える。


「師匠!こっちです!」

「お前は雰囲気というものをだなぁ」


大人な雰囲気をどうでもいいと嘲笑うかのようにぶち壊す身長が140と150の間程度の赤髪の少女、のように見えるが少年である。


俺が知る限りでは無邪気な性格で、だが腹の奥では何か黒い事を考えている少年である。


「お前は成人しても背丈は変わらんなぁ」

「むぅ……まだチャンスはあるもん!」


口を膨らませて怒りを表現するが、その仕草はとても可愛らしい。


「とりあえず本題に入るか」

「えぇ~もうちょっと話しましょうよ~」


そう言って腕にしがみついてくるが、このままではペースを握られてしまう。ペースを握られたら本題どころか奢らされるハメになる。


「とりあえず個室行くぞ」

「え!やっと僕を恋愛対象として認識「するわけねぇだろ」いたっ」


額に一発デコピンを食らわると、額を抑えて身をかがめる。


その後、店の奥にある個室に移動して、話を始める。


「さて、やっと本題だな」

「あぁ……で?今回はなんだ?」


赤髪の少年の目が鋭くなり、口調もまるで別人のように切り替わる。いわゆる仕事モードという奴であり、このモードに入ると相手からどうやって利益を貪り取るかの事しか考えないらしい。


「俺のパソコンにハッキングがかかった可能性がある。それを調査、出来れば撃退してほしい」

「ほぅ?あんたのパソコンにハッキングか。中々に手強そうじゃないか。並のプロじゃ撃退まではいかずとも発見は出来るだろう?」

「発見できないどころか痕跡すら残ってなかったよ」

「痕跡がないのに何故ハッキングだと分かる?」

「ちょっと新しく個人的指導をする生徒が出来てね。そいつの指導をしていたんだが……そいつの攻撃のコントロールが乗っ取られた」

「トラップという可能性は?」

「自分で仕掛けたトラップぐらいは把握しておくさ」

「ふむ。じゃあ報酬についてに話し合おうか?」


今までよりも目がさらに鋭くなる。報酬の話をするという事は、解決の目途はあると言う事である。


「金か?」


まずは一番オーソドックスな金で交渉してみる。今の俺は金だけは口座に積みあがっているのだ。そろそろ放出しなければならない時期である。


「いや、ダメだな。そうだな……一日、俺に付き合ってくれ」

「それだけでいいのか?」


ちょっと拍子抜けするが、それで解決するのならこちらもありがたい。ここ最近予定なんてほとんどなかったからなぁ……


交渉は成り立った。部屋から出る際、一瞬顔が歪んだように見えたが気のせいだろう。

学校始まったwww通知表家に置いたままだったwww

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